ベントレー最強・最速  新型SUV「ベンテイガ」登場!

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ベントレーモータースジャパンは2016年6月9日、新型SUV「ベンテイガ」を発表した。ベンテイガは新たな顧客層を獲得することが期待されている主力モデルだ。車両本体価格は2695万円(税込)。

2015年9月のフランクフルトモーターショーでワールドプレミアを飾ったSUVモデル「ベンテイガ」はどこから見ても、誰が見てもベントレーと分かる世界最強・最速レベルのSUVだ。

彫刻のようなフォルムで存在感を主張

新型ベンテイガはバランスの取れたスポーティさと、ベンテイガらしい佇まいを形作っている。ベントレー独特のくっきりとしたパワーラインによってサイド形状をぐっと引き締め、大型のマトリックスグリルや、フェンダーの「B」をかたどったウィングベントなども、ベントレーのトレードマークといえる。

マトリックスグリルの両側にはベントレー伝統の丸目4灯LEDヘッドライトを配置。各ヘッドライトは、スーパーフォーミング加工された継ぎ目のないアルミ製フロントフェンダーに少しの段差もなく装着される。外側のヘッドライトの中央をあえてボディカラーと同色にし、そこにヘッドライトウォッシャーを目立たないように装着している。

SUVのベンテイガは、高い走破性を印象づけるために、フロントバンパーの下にスキッドプレートを組み込み、リヤは区切りのあるデザインのテールライトの中に、一目でベンテイガだとわかるような「B」の形に光るグラフィックを採り入れている。なお足元には、20インチから22インチまでの専用アロイホイールの中からチョイスすることが可能だ。

パノラマサンルーフは標準装備。全表面の約6割を構成する1.35㎡のガラスは2つに仕切られていて、フロント側のパネルはチルトとスライド操作が可能だ。

また、先進的なデザインと革新的なエンジニアリング、そして軽量アルミの採用などを含めた最先端の製造技術とを組み合わせた結果、従来の車体構造より236kgの軽量化している。

ハンドクラフトされる世界最高級のキャビン

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新型ベンテイガのキャビンは、世界最高級のインテリアを自負している。手作業で製作されたウッドパネルとレザーをふんだんに使い、精巧な作り込みによって完璧な世界を表現。金属、ウッドパネル、レザーといった素材の細部にまで及ぶこだわりは英国モダンラグジュアリーそのものだ。

コックピットでは、優美なウッドパネルに寸分の狂いもなく金属部品がはめ込まれている。ダッシュボードは有名なベントレーウィングの形からインスピレーションを受けたデザイン。美しく仕上げた優雅なラインが、室内各所に流れるように続いている。ウッドパネルの種類は7種類。職人が一枚一枚加工した15枚のウッドパネルが、ベントレーらしく細部にまでこだわって仕上げられている。

手作業で製作され、磨き上げられた金属部品もダッシュボードやセンターコンソール、ドア内張りを彩る。ドライブモードセレクターやシフトノブ、伝統のブルズアイベント、オルガンプルにはベントレーのトレードマークであるローレット加工を施し、洗練された雰囲気と触れたときの心地良さを追求している。

フロントシートもハンドクラフトの逸品だ。シート全体で22通りのポジション調整が可能なため、どのような状況でも最上級のサポート性と快適性が確保される。マッサージシステムやシートヒーター、ベンチレーションに6種類のプログラムが設定されている。

リヤシートはセパレート4シートとベンチ5シートが選択可能だが、どちらもショルダー部分とボルスター部分にはコントラストステッチが施され、ダイヤモンドキルト模様があしらわれる。レザーハイドは15色、3種類のデュオトーンとモノトーンカラーが用意される。

デザイン性、快適性、高級感を最も堪能できるのは4シート設定だ。リヤシート2席は左右別々に18種類の調整が可能で、マッサージ機能とベンチレーション機能に加えフットレストも装備される。
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この豪華なキャビンの最後方にあるのはリヤシートの固定式背もたれで、この背もたれがインテリアとトランクとを隔てる役割を果たしている。またテールゲートを自動で開くと、広くて実用的な収納スペースが現れる。ここには折りたたみ式のイベントシートをオプションで取り付けることも可能だ。

ベントレーのW12エンジン(写真はフライングスパーのもの)
ベントレーのW12エンジン(写真はフライングスパーのもの)

パワーと効率性を併せ持つW12エンジン

心臓部となるのは新設計のW型12気筒TSIエンジンだ。この6.0Lのツインターボユニットは効率性と環境性能だけでなく、圧倒的な出力とトルクも兼ね備えている。最高出力は608ps(447kW)/6000rpm、最大トルク900Nmを1250~4500rpmで発生する。型式認定申請中の暫定値ながら、0-100km/h加速は4.1秒で、最高速度は301km/hに達している。

このW型12気筒エンジンは直噴式とポートインジェクション式の両方を採用。2種類の噴射方式を組み合わせてシームレスで切り替えることで、大幅な燃費向上に加えて、PMの低減、出力とトルクの最大限の伝達をZF製8速ATで可能とした。また、オフロード走行に求められる高トルクに対応できるよう、全輪駆動システムとしている。

さらにCO2排出量292g/kmを実現したのは、一定の条件下でエンジンの半分の気筒を休止する可変シリンダーシステムの採用だ。指定の気筒において吸気と排気のバルブ、燃料噴射や点火などすべて休止し、6気筒エンジンとして稼働。効率性の向上につなげる。

なお最新式のスタート・ストップテクノロジーも採用する。車両が停止しているときだけでなく、停止に近い速度でもエンジンを停止させて惰性で走行させる。また5速から8速で走行中にドライバーがアクセルペダルを戻した際、トルクコンバーターを開放することでエンジンがアイドリング状態となり、惰性で走行させる。アクセルペダルを再び踏み込むか、下り坂で速度が上昇した場合は、トランスミッションが再び接続される。

こうした改良の結果、従来のパワートレーンと比較して11.9%の効率向上を達成している。
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真のラグジュアリーと高い走破性を両立

ベンテイガの走行テストはベントレー史上最も過酷なものとなった。南アフリカの泥道や砂利道からドバイの砂丘、英国チェシャーのぬかるんだ土地、マイナス30℃の凍りつくようなノールカップ、さらには焼けつくような50℃の砂漠など、5大陸に渡って実施。また世界最強・最速のSUVの開発にふさわしい場所として、ドイツ・ニュルブルクリンクのノルドシュライフェサーキットを
400周以上走行している。

Bentley Dynamic Rideとは、世界初となる電動式アクティブ・ロール・コントロール技術を搭載。重心の高い大型車ではコーナリング時に横方向の力がかかりやすく横転の危険があるが、このシステムは即座にその力を抑制し、タイヤの接地面積を最大限に確保し、クラストップのキャビン安定性と快適な乗り心地、優れた操縦性を実現する。

電動パワーステアリングのEPASは、ラックに可変レシオを採用し、低速時は素早く軽いステアリングを、高速走行時は優れた安定性を確保するために抑え気味のレスポンスとしている。

ベンテイガは高度に洗練されたシャシーとエレクトロニック・スタビリティ・コントロール(ESC)を組み合わせることにより、クラストップの快適な乗り心地、操舵感、操縦性を可能にしている。進化したマルチモードのトラクションコントロール(TSC)に加え、ヒル・ディセント・コントロール(HDC)も搭載。急な下り坂ではHDCによって車速が制御され、5%を超える勾配ならば後退時も含め、2km/hから30km/hの間で速度を設定できる。

なお、本サイト既報の「BE EXTRAORDINARY TOUR 新型SUVベンテイガ発表会」だが、コーンズ青山ショールーム以外にも6月12日には名古屋マリオットアソシアホテル、6月16日にはヒルトン大阪、6月18日、19日にはベントレー福岡ショールーム、6月25日、26日にはベントレー広島ショールームにおいて、それぞれ開催される。
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ベントレー公式サイト

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