ベントレー「より強固な復活」を誓って再稼働へ【新型コロナウイルス】

欧州のカーメーカー各社、経済活動を復活させるにあたり、新型コロナウイルスの終息を待っていては存続の危機になるという判断もあるのでしょう、各社は再稼働に向けて新たな対策を盛りこんで再開していくようです。

2020年4月29日、ベントレーは、英国・クルー本社で2020年5月11日から安全に段階的に生産を再開するために、「Come Back Stronger」と呼ばれる従業員プログラムの下、約250種類の包括的かつ広範な新しい衛生管理方法およびソーシャルディスタンスを保つための措置を導入することを確認し、業務が再開されます。このプログラムは、ベントレーモータースの100年に渡る自動車製造の歴史の中で最も大きな変化をもたらします、と述べてます。

再稼働に向けて

この対策は、家を出る前、移動中、入館時、出勤準備、作業中、休憩中、退出時の7つの主要エリアを中心に構築し、手作業で製造している工場のスタッフを含む4000人以上の従業員を保護するために設計したものです。

製造施設自体の再設計を行い、作業員間の作業距離を2メートル以上保ち、人と物の動きのために一方通行の移動経路を確保し、フェイスマスクの着用はすべての工場とオフィスエリアで義務化され、ベントレーでは可能な人には在宅勤務の方針を継続するとしています。

この厳格な対策により、ベントレーのスタッフが常に可能な限り安全に過ごせるようになります。フェイスマスク、手袋、ゴーグルなどの個人用保護具は、必要に応じて従業員にも提供され、スタッフの体温チェックも行ないます。また、それらの物資は並行して地域のケアセンターに寄付さ、そして、感染リスクを最小化するために清掃作業の強化と、従業員に対しても会議のプロセス、社内への立ち入りや旅行などの分野に関する明確なガイダンスを作成したとしています。

このガイダンスは、すべての出入り口の見直しと再構成が行なわれ、人の流量を分散させています。すべてのケータリング施設では、収容人数を制限し、離れた席を割り当てた管理措置がとられており、オフィスを拠点とする従業員は、新たに導入する勤務シフトパターンで仕事をします。これにより、終日、従業員の人口密度がコントロールされ、また、オフィスエリアのプラスチック製の分離スクリーンなどの特別な防御策も実施するとしています。

この新しい衛生管理方法を従業員は「ベントレー従業員ニュースアプリ」で確認することができるというスピード感がある対応をしています。

ベントレーモーターズの会長兼CEOであるエイドリアン・ホールマークは次のように述べています。
「この未曾有の危機においても、社員の健康と安全は最優先事項であり、今後も最優先事項であると考えています。これらの広範な新しい作業対策により、従業員とベントレーは、これまで以上に強く、さらに集中して立ち直ることができるでしょう」

「今こそ、ベントレーにとっては、社内が最も安全な場所であることを確認しながら、段階的かつ管理された生産への復帰を開始する時期です。全員がそれぞれの役割を果たすことで、ベントレーがラグジュアリーで持続可能なモビリティの未来に向けて並々ならぬ旅を続けることができるのです。完全な生産は5月18日に再開される予定ですが、オフィスに勤務する従業員や在宅勤務が可能な従業員は、その後、時差をおいて仕事に復帰することになります」と述べました。

工場の生産停止期間中、ベントレーは、その専門的な技術を駆使して30,000枚以上のフェイスシールドを3Dプリンターで製作し、近隣のケアホーム、NHS、およびその他の地域の社会サービス担うチェシャー州のケア部門に供給してきました。

同時に、ベントレーは、手袋、フェイスマスク、保護メガネ、シートカバーなどの個人用保護具を寄付しています。また、ベントレーは「Meals on22inch Wheels」サービスも拡大し、従業員がボランティアで地域社会に必要な物品を配達しているということです。

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COTY
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