ジュネーブモーターショーでベントレーはフラッグシップであり、同社史上最速となるコンティネンタルGT Speedを発表した。スタイリング、快適性、テクノロジーをさらにグレードアップし、6.0L・W12型エンジンを搭載するコンティネンタルGT Speedは、パワー、トルク、パフォーマンスを強化しスーパースポーツカーを凌駕するほどの圧倒的ともいえる動力性能を備えるに至った。なおこのコンティネンタルGT Speedは、クーペとコンバーチブルというふたつのボディスタイルで登場している。 2014ジュネーブショー
ラグジュアリーセダンのフライング スパーは、4.0L・V8ツインターボエンジンモデルを新たに設定した。さらにミュルザンヌにも新たなパッケージを設け、最新のインカー・テクノロジーの充実やラグジュアリーさの向上を図っている。
ジュネーブショーでグローバルデビューした新型コンティネンタルGT Speedは、モダン・ベントレーのグランドツアラーとしての究極の存在となっている。このグランドツアラーは圧倒的でドラマティックというレベルのパフォーマンスに加え、長年培ってきたラグジュアリーさと個性、そして洗練を融合させた本物のグランドツアラーとなっている。
ベントレーの象徴的存在である6.0L・W12型ツインターボエンジンはさらに強力になり、635ps(467 kW) のパワーと820Nmのトルクを発生する。その結果、クーペモデルはベントレー史上最速の331km/hというトップスピードを誇り、コンバーチブルも327 km/hに達するという。
コンティネンタルGT Speedは、ダイナミックなパフォーマンスにふさわしい存在感、オーラを放つ。マリナー・ドライビング・スペックのシャープなフロントスプリッター、際立つサイドスカート・デザイン、エレガントなリヤディフューザーなどはすべてエクステリアカラーと同色仕上げになっており、21インチのSpeedホイールのデザインやヘッドランプとテールランプにはダークティント仕上げとなっている。
専用のエクステリアは、レッドにペイントされたブレーキキャリパー、フロントフェンダーに装着されたクローム仕上げの「Speed」のバッジが目を引き、ラグジュアリーなキャビンの内部はSpeedモデルだけの新配色が採用されている。
ジュネーブショーでは、コンティネンタル・ファミリーに7つの特徴的なパッケージが設定されたことも発表された。それぞれのオプションは、ベントレーのスピリットに忠実に、スポーツ、コンフォート、スタイリングの特別な装備を設定し、顧客の好みを反映させることができるようになっている。例えばプレミア・スペシフィケーションは、コンティネンタルGTのキャビンに最新テクノロジーと快適さの要素を追加し、スタイル・スペシフィケーションでは、ベントレーでも最高のハンドメイドのクラフトマンシップにより究極のラグジュアリーなキャビンが仕立てられるようになっているのだ。
ベントレー Continental GT Speed 諸元表
フライング スパーは、トップモデルのW12モデルに加えて、新追加されたV8ツインターボ・セダンが登場。フライング スパーならではの彫刻的でなめらかな車体形状、優美なクラフトマンシップ、高度なオンボードテクノロジーのブレンドをより多くのユーザー層にアピールするモデルと位置付けられる。
このモデルは4.0L・V8ツインターボエンジンを搭載し、507ps(373 kW) /660Nmを発揮し、フライング スパーV8の0-100km/h加速は5.2秒、最高速度は295km/hに達する。この強烈なパフォーマンスでありながら満タンでの航続距離は840kmだ。
フライング スパーV8とトップモデルのW12とのスタイリング上の違いはわずかで、クローム仕上げの8字型のエキゾーストが新しいパワートレーンを示し、ベントレーのウィングバッジは中央をレッドにしたおなじみのデザインで、V8型エンジンであることを表す。
ミュルザンヌには新たにコンフォート・スペシフィケーションが設定された。これは柔らかなヘッドレスト、快適なフットレスト、ソフトなダックダウン入りルーズクッションなどが含まれる。またエンターテイメント・スペシフィケーションでは、iPadとワイヤレスキーボードが収まるピクニックテーブルやオンボードWi-Fiルーターを備え、リヤキャビンはラグジュアリーなオフィス、劇場に変貌する。さらに、20GBのハードディスクとプレミアムオーディオシステムで再生されるDVDプレイヤーを装備した8インチLCDヘッドレスト・スクリーンを左右に配している。