アウディ本社は2025年1月31日、オーストリアでプロトタイプの「Q6 e-tron オフロード・コンセプト」を発表した。このオフロード・コンセプトは総出力380kW(516ps)の前後2個のモーターを搭載し、45度の勾配を登坂することができる性能を発揮する。
このコンセプトカーは、革新的なオフロードSUVでの可能性を示すモデルで、標準のQ6より最低地上高が160mm高く、トレッド幅は250mm広げられ、その迫力あるエクステリアを生み出している。
このプロトタイプを試乗したアウディのゲルノート デルナーCEOは
「Q6 オフロード・コンセプトは新たなクワトロの姿を表しています。アウディのEVプラットフォームが持っている可能性の高さを示し、新たな道を切り拓くでしょう。この感動的なモデルに対するお客様の反応が楽しみです」と語っている。
Q6 e-tron オフロード・コンセプトは新開発された4輪のハブ・リダクション(ポータル・アクスル)が採用されている。このアクスルは、フロント、リヤのハブ・アセンブリーに最終減速ギヤが一体化されており、ホイールハブ中心の上方にドライブシャフトを配置。そのため、サスペンションリンクの一部も新設計されている。
このオフロード性能を重視した駆動アクスル方式により、4輪の合計トルク(10秒間のピーク)は1万3400Nmとなり、従来のものより4400Nm増加している。これによりアウディの哲学である「技術による先進」をオンロードでもオフロードでも体感することができるわけだ。
ベースとなっているQ6 e-tronはPPE(プレミアムプラットフォームエレクトリック)プラットフォームを採用した初の量産モデルで、PPEのポテンシャルの高さを表しているのがこのQ6 e-tron オフロード・コンセプトなのだ。