マニアック評価vol638
2018年9月にアウディ・ジャパンは、2代目となった「A7 スポーツバック」と、フラッグシップのラグジュアリーセダン「A8」を発表した。これは両モデルの日本導入のタイミングが同時になってしまった結果だ。しかも、エンジンやシャシー、ドライバー支援システムなどのユニットは共通ということもあって、「A7 スポーツバック」と「A8」が4ドアクーペとセダンの兄弟モデルという誤解が広まってしまっている。
しかし、この2モデルは出自が異なり、ポジショニングも全く違うモデルなのだ。そこで2モデルの違い、「A7 スポーツバック」独自のテイストを試乗を通じて体感してみた。「A8」については既報でこちらを参考にしてほしい。
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エグゼクティブのためのプライベートカー
A7 スポーツバックは、その名称通り4ドア+リフトバックを持つEセグメントの5ドア・クーペルックのエグゼクティブカーだ。フォーマルなセダンとは違って、エグゼクティブがプラベート・ライフを楽しむクルマといえる。ライバルはメルセデス・ベンツCLS、BMW 6グランクーペといったところだ。