アウディ・ジャパンは2020年4月2日、「A6セダン/アバント」、「A7スポーツバック」に2.0L TDIディーゼルエンジンを搭載するグレード「40TDIクワトロ」を追加し発売を開始しました。
2.0TDIエンジンは最新の排ガス基準に適合したEA288 evo型で、2.0Lクラスのディーゼルではトップレベルの最大出力204ps/3750-4200rpm、最大トルク400Nm/1750-3500rpmを発生します。2.0Lディーゼルエンジンは、各メーカーともほぼ横並びの出力ですが、200psオーバーは特筆モノです。さらに12Vマイルドハイブリッド・システムも搭載し、余裕ある動力性能を実現しています。
トランスミッションはともに7速Sトロニック(DCT)トランスミッションを搭載し、クワトロ・システムは最新の断続クラッチ付きを装備しています。
この結果、A6 セダン/アバント、A7スポーツバックは、3.0L・V6TFSI直噴ターボ・モデルと2.0L・4気筒のTFSI、そして新開発のこの2.0TDIエンジンを搭載するモデルから選択できることになりました。
12Vマイルドハイブリッドの性能は
12Vマイルドハイブリッド・システムは従来の電装系用の鉛バッテリーに加え、ハイブリッド用のリチウムイオン・バッテリーも搭載しています。このリチウムイオン・バッテリーの助けによって、55〜160km/hの範囲でエンジンをオフにしたコースティング走行が可能で、22km/h以下でのアイドリングストップも可能にしました。また、加速時には5秒間のエンジンアシスト(最大2kW、60Nm)も行なっています。
通常のスターター/モーターより大型のBAS(ベルト・オルタネーター/スターター)のため、エンジン停止・再始動は非常にスムーズになります。またシステムの緻密な回生と駆動アシストにより、欧州計測値で3%の省燃費効果をもたらしています。
メカマニア情報
今回搭載された2.0TDIエンジンは、アルミ製シリンダーブロックに、アルミ製ピストンを採用し、極めて軽量なエンジンになっています。
燃料噴射圧力は2200barの高圧噴射で、ピエゾ式と同等のレスポンスがあり、新開発の8穴ソレノイド・インジェクターが正確なコントロールを実現します。状況に応じて1行程あたり合計5〜8回のマルチ噴射(パイロット/メイン/ポスト噴射)を行なうことで、環境性能に優れた排ガスレベルや低振動、静粛性などを生み出しています。
排ガス処理は、常に燃焼温度を最適に保つ高圧/低圧の2チャンネルEGRをミックスしているほか、酸化触媒、パティキュレートフィルター、尿素噴射SCRから構成され、あらゆる温度条件で効率的な排ガス浄化を行なっています。
価格
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