アウディ 新型A6にリヤ操舵とマイルドHEV搭載詳解

2019年3月12日、アウディA6の8代目となる新型(タイプC8)「A6 55 TFSI クワトロ」がデビューした。2018年のジュネーブショーでワールドプレミアされた新型A6の詳細についてみていこう。
アウディ 新型 A6

48Vマイルドハイブリッドと4輪操舵を採用

新型A6はMLBエボ・プラットフォームを採用し、ボディ骨格は熱間プレス材、スチール&樹脂サンドイッチ材、ダイキャスト・アルミ材、アルミ押し出し材などを組み合わせた軽量・高強度ボディを実現。ボンネット、フロント・フェンダー、4枚のドア、トランクリッドなどはオールアルミ製となっている。
アウディ 新型 A6

シャシーは、スポーツカーなみの俊敏さと、コンパクトカーなみの小回り性を両立させるために最新のテクノロジーを採用。標準装備されるスポーティなプログレッシブステアリングは、ステアリングを切るにつれてさらにダイレクトなレシオに変化する。またシャシーの振動吸収性能も大幅に高められ、しかも振動を全て抑制するのではなく、路面からの明確で繊細なフィードバックをドライバーに伝達することができる。
アウディ 新型 A6

また市街地での優れた取り回し性と、ワインディングロードでの俊敏な走りを、高速道路では圧倒的な直進安定性を提供するダイナミック・オールステアリングホイール(4輪操舵)を装備している。後輪は約60km/h以下の低速域では逆位相に最大5度切れ、60km/h以上では同位相に最大1.5度ステアされる。

新型A6に搭載される3.0L・V型6気筒TFSIエンジンは、最新の48Vマイルドハイブリッド・テクノロジーを採用している。最高出力は340ps、最大トルクは500Nmで、0-100km/h加速は5.1秒(欧州発表値)、最高速度は250km/h(電子制御リミッター作動)の同僚性能を発揮する。
アウディ 新型 A6

48V駆動のマイルドハイブリッドはベルト駆動式オルタネーター/スターター(BAS)とリチウムイオン電池で構成されている。さらにコースティング(惰性走行)は55〜160km/hの速度域で可能で、スタート&ストップ機能は車速が22km/h以下に落ちるとエンジンが停止。再スタートはBASによって行なわれるため、極めてスムーズにエンジンが始動する。

減速時にはBASが最大12kWのエネルギーを回生するなどハイブリッドによる燃費改善効果は、100km走行あたり最大0.7Lだ(欧州仕様参考値)。

トランスミッションは7速Sトロニックを使用し、駆動方式にはクワトロを組み合わせている。A6の4輪駆動システムはは、通常は前輪駆動状態をベースとして、状況に応じて後輪への駆動配分をアクティブに予測制御することができる高効率な新世代クワトロシステムで、前輪のみを駆動している場合ではプロペラシャフト以後をクラッチによって切り離し、シャフトを回転させるためのエネルギーロスを削減。

なお新型A6のパワーユニットは252ps/370Nmの2.0L・直列4気筒 TFSI(45 TFSI)や、207ps/400Nmの2.0L・直列4気筒TDI(40 TDI)を搭載するモデルは、今後ラインナップに加わえられる計画だ。

期間限定モデル「A6 55 TFSI クワトロ・デビューパッケージ」

新型A6の価格は、A6 55 TFSI クワトロ Sラインで1006万円(税込)だが、導入を記念した期間限定モデル「A6 55 TFSI クワトロ・デビューパッケージ」は、装備を最適化し価格を920万円としている。

デザイン面で強い印象を与えるSライン・エクステリアと20インチホイール、LEDヘッドライト、標準シート(パーシャルレザー)を装備し、さらに標準車ではオプションとなっているフロント・クロストラフィックアシストはパッケージに含めるなど特別な仕様となっている。

A6 セダン 諸元表
A6 アバント 諸元表

【価格】

アウディ A6 価格表

ジュネーブモーターショー 2018

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アウディ・ジャパン 公式サイト

COTY
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