アウディ ジャパンは2020年8月26日、先代「A1」、「TTクーペ」、「A3」に搭載された7速DSGの一部に機械加工における不具合があるとしてリコールを届け出ました。
リコールの内容は、7速Sトロニック(DSG)型トランスミッションのメカトロニクス部において、アキュムレーター取付け部のハウジング加工精度が不適切なため、始動時や渋滞走行など、大きな油圧変動が繰り返されると、ハウジングに微細な亀裂が発生するものがあるというものです。
このリコール内容は、すでにフォルクスワーゲンのモデルでリコールされたものと同じ内容で、ハウジングの亀裂が拡大するとトランスミッションの油圧が低下するとともに警告灯が点灯し、そのままの状態で使用を続けると、最悪の場合、走行できなくなる恐れがあります。なおこのリコールは市場からの93件の報告によるものです。
対策としては、該当する車両の自動変速機制御コンピューターを対策プログラムに書き換えることと、コンピューターの読み出しにより油圧低下の故障コードが入力された履歴がある場合は、メカトロニクスを部品交換することになります。
該当車両は2011年3月~2012年10月までに輸入された先代の3車種で、合計台数は1万1015台となります。