2017年6月23日、シェフラーとアウディは、フォーミュラEに参戦しているABTシェフラー・アウディスポーツ・チームで、次の第3世代のフォーミュラEレースカー用パワートレーンの開発で、3年間の技術協力契約を締結したと発表した。
シェフラーは電気駆動のフォーミュラカーレース、FIA フォーミュラEに当初から参戦しており、2015/2016年シーズンからは、チームABTのパートナーとして、ドイツ唯一となるフォーミュラEレースカーのパワートレーンを設計、開発、製作している。
2017年秋に始まった第4シーズンでは、シェフラーとアウディは、ベルリンでのレース中に2019/2020年シーズンまでの3年間の技術協力契約を締結した。このパートナーシップには、パワートレーンの電動モーター、サスペンション、パワーエレクトロニクスの共同開発が含まれる。
フォーミュラEレースカーの次世代のパワートレーンの基本コンセプトはすでに完成しており、部品の一部についてはテストが行なわれている。その舞台裏で、シェフラーとアウディは以前からフォーミュラEのいくつかの領域で協力しており、今回の正式な契約の締結により、より長期的で緊密な関係が強化されたわけだ。
ーーシェフラーの最高技術責任者のペーター・グッツマー博士
「シェフラーは、アウディとともにフォーミュラEに積極的に参戦し、ますます緊密になっているこのパートナーシップをさらに3年間締結することをうれしく思います。シェフラーは数十年にわたって、モータースポーツと、生産車向け部品の開発、製造でアウディと協力してきましたが、両社はこの協力でも最善を尽くし、すばらしい成績を上げているABTシェフラー・アウディスポーツの成功を継続できると確信しています」
シェフラーとアウディは、新しく締結されたフォーミュラEでの協力の他に、2007年からDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)でも提携しており、2011年(マルティン・トムジク)、2013年(マイク・ロッケンフェラー)のDTMのチャンピオンは、緑と黄色のシェフラーカラーのアウディ車に乗っていた。シェフラーは、モータースポーツの第3の柱として、アウディの姉妹ブランドであるポルシェとともに、FIA世界耐久選手権(WEC)に参戦している。