【アウディ】近未来のアウディはこうなる「コンセプトCスタディ」を公開【公式動画】

アウディ本社は2025年9月2日、はミラノで「コンセプトC スタディ」を公開し、将来のアウディのデザインの方向性を示した。

近年はデザイン面で停滞していたアウディであるが、チーフ・クリエイティブ・オフィサーにマッシモ・フラスチェッラが就任したことで、いよいよ動き始めた。

マッシモ・フラスチェッラは、ベルトーネ・スタジオ出身で活動し、その後はイギリス・フォード、アメリカ・フォード、アメリカのキア・デザインセンター、ジャガー・ランドローバーのデザイン責任者を経てアウディに入社した経歴を持っている。

コンセプトCはアウディの近未来を表現
今回ミラノでベールを脱いだ「コンセプトC」は、ミュンヘンで9月8日から開催されているIAA2025で公開された。

このコンセプトカーは、将来の製品のデザインと新しいインテリアの方向性を示し、普遍的なデザインの原則を盛り込んでいる。煩雑なラインや形状的な要素を排除して本質に絞り込むこと、そして幾何学的な明快さにコミットすることが追求されたモデルだ。

アウディにとってアイコニックなかつてのアウトウニオン Type Cレーシングカーに着想を得た垂直方向のデザインが視線を惹きつけ、装飾を排し、本質まで絞り込むというアプローチはインテリアにも反映されている。ユーザーにとって過剰さや散漫さから解放し、インテリジェントなテクノロジーによって、適切なタイミングで適切な情報を提供するインテリア・デザインとなっている。

コンセプトとエクステリア
「コンセプトC」は、フォルムの純粋さ、精緻さ、そして堅牢さによって、躍動感のあるミニマリズムを体現。

新しいフロントの中心はバーティカルフレームにより形成され、そのベースにはアウトウニオンType C(1936年)や第3世代A6(C6型:2004年)にインスパイアされ、これらの存在感とアイデンティティを伝える明確で直立したフォルムになっている。

力強いショルダーラインは、この2シータースポーツカーの立体的なフォルムを際立たせており、このプロポーションは、中央床下にあるバッテリーのレイアウトによって生まれたものだ。

キャビンは後方に大きく伸び、ボディサイドにしっかりと組み合わされている。電動リトラクタブル・ハードトップが、アウディのロードスターでは初採用であり、このリトラクタブル・ハードトップは2つのルーフエレメントで構成されている。

リヤは、クリーンなサーフェスと水平のスラットが、このモデルのスポーティなキャラクターを強調している。

ヘッドライトやリヤライトは、それぞれ4つのエレメントを水平方向に配置し、新しいライトシグネチャーが導入されている。

ボディカラーはチタニウムカラーとし、暖かみと技術的な洗練さをチタンの光沢により表現している。

インテリア
インテリアは、力強い建築的な表面と明確な幾何学的フォルムを特徴として、ドライバーを中心に取り囲む造形になっている。

アルマイト加工されたアルミニウムから製造された物理スイッチ類は、その外観、触感、そして独特の「アウディクリック」フィーリングを通じて、機械的な品質の高さを感じさせる触覚的を実現している。

ステアリングホイールは、洗練された触覚の象徴であり、特徴的な丸い形状、洗練された触感要素、そして中央に配置された金属製のアウディリングスにより、究極の技術的精緻さを表している。

インテリアカラーもチタンにインスパイアされ、同系色で調和させている。天然素材を多用し、洗練した暖かみのある格調高い空間とし、ナチュラルな色調による間接的なアンビエントライティングにより、素材をくっきりと際立たせ、確かな重厚感を一層引き立てている。

インテリアにおいてインテリジェントなテクノロジーは、五感すべてに訴えるシームレスな体験を作り出している。ディスプレイと操作コンセプトも、このフィロソフィに準じている。

10.4インチの折りたたみ式センターディスプレイは、ステアリングホイールおよびセンターコンソールの触感コントロールとともに、ユーザー操作における明快さと精緻さを実現するデザインであり、操作系は、ユーザーが直感的に操作できる場所に配置されている。


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