アウディ本社は2023年4月6日、ニュルンベルク、チューリッヒに続く3番目の「アウディ チャージング ハブ」をベルリンに開設したと発表した。この新しい急速充電拠点は、ベルリンのパートナー企業と協力して、既存の電源インフラを使用。魅力的なショッピングモールやレストランが併設されたドイツのスーパーマーケットFrischeparadies（フリッシュパラディース）に隣接する好立地になっているのが特長だ。
協力パートナーのフリッシュパラディースは、アウディ チャージング ハブが使用する電力を提供。将来的には充電ニーズと負荷に応じて共用のグリーン電力送電線から電力が供給される。
再利用バッテリーを搭載したこの充電ステーションは、フリッシュパラディースの消費電力をモニターしており、その消費量が少ないときにのみ蓄電用のバッテリーを充電するようになっている。これはアウディが独自に開発した高度なダイナミックロード・コントロール（動的負荷管理システム）によるもので、既存の電力インフラの効率的な利用を実現できるようになっているのだ。
なお、アウディ チャージング ハブが備えている蓄電システムは、解体されたアウディのテスト車両の使用済みバッテリーを再利用したものだ。アウディ チャージング ハブは、都市部など充電ステーションの設置が困難な場所でも、持続可能な方法で最大320kWの出力を備えた4つの急速充電（HPC）ポイントを設置することができる。蓄電装置のない急速充電ステーションを開設する場合、必要な変圧器を設置するまでに長い時間がかかる場合があるが、アウディ チャージング ハブは、既存の電力網を有効に活用し、蓄電することが可能である。
アウディ チャージング ハブは都市の繁華街に設置され、特にベルリンでは予約して充電中にショッピングや食事を楽しむことができるようになっている。
