アウディとポルシェのBEV(電気自動車)モデルのオーナー向けに、両ブランドのディーラーネットワークと都市部に展開する150kW級出力の CHAdeMO規格急速充電器ネットワークを統合することで、日本国内の高出力充電サービスを展開するアライアンス事業が2022年10月13日にスタートした。
これにより、2022年末までに段階的に全国のアウディディーラー52拠点に52基設置されるアウディ ウルトラ チャージャー(Audi Ultra Charger)と、ポルシェジャパンが展開するポルシェ ターボチャージャーと合わせて、2社合計110拠点121基の150kW急速充電器を両オーナーは利用することができるようになるのだ。
アウディ ウルトラ チャージャーは、1台単独充電時150kW(定格総出力180kW)のパフォーマンスを持つ高出力急速充電器だ。ただし現時点の最大出力は、単独もしくは2台同時に充電した場合90kWに制限されており、2023年春以降ソフトウェアがアップデートされ次第、最大150kW(1台単独充電時。2台同時充電の場合には1台当たり最大90kW)のフル充電パフォーマンスを提供できる予定になっている。設置数は、10月13日時点で12拠点12基、11月末までに39拠点39基、年末までに52拠点52基設置予定だ。
ポルシェ ターボチャージャー(高出力急速充電器)は、先駆的技術のリーダーであるABB社とポルシェが共同で開発したもので、150kWの出力により、ポルシェ初のフル電動スポーツカー「タイカン」の車載バッテリーを24分で80%(走行距離300㎞分)を充電することができる。日本国内のポルシェセンターの他、虎ノ門ヒルズ、LINKS UMEDA、あべのハルカス、ヒルトン名古屋、ナゴヤセントラルガーデン、京王プラザホテル、ポルシェの体験型施設ポルシェ・エクスペリエンスセンター東京を含めると8拠点(14基)が現在も稼働している。
ヨーロッパでは超高出力の急速充電器が普及しつつあり、日本では高充電出力では遅れ気味であったが、このプレミアム チャージング アライアンスの充電ネットワークの拡充が一つの引き金になると考えられる。
「プレミアム チャージング アライアンス」公式サイト:https://www.pcajp.com/