アウディが、高性能なフルタイム4WDシステム「クワトロ」を初めて世に送り出したのは1980年3月。ジュネーブ・モーターショーで2.2L・5気筒ターボエンジンを搭載した「アウディ100」をベースにした「クワトロ」が世界初公開されました。
歴史的な動画
クワトロ40周年を記念し、アウディは過去の動画を含め、合計7本の「クワトロ」動画がYouTubeにアップロードされています。これらはクワトロをより知るための貴重な動画であり、自動車通、マニアは必見の動画です。
どれほどの活躍をしてきたのか、少し紐解き、ダイジェストでお伝えしましょう。
●アウディ・クワトロのスキージャンプ台挑戦
クワトロはブランドの基盤技術
2020年は、初代クワトロが登場して40年で、アウディは2019年末までに1044万8406台ものクワトロ・モデルを販売しました。そして現在のアウディは縦置きエンジン用、横置きエンジン用、ミッドシップ用のクワトロを展開しています。
オンロードでも、滑りやすい路面でも絶大な効果を発揮するフルタイム4WD「クワトロ」は、現在のアウディ・ブランドの重要な基盤技術です。そして、このクワトロシステムはこれから迎える電動化時代でも、モーターによる4輪駆動と電動トルクベクタリングを組み合わせた「クワトロ 2.0」としてさらなる進化を遂げています。
●ヴァルター ロールとアウディ・クワトロ
そして、クワトロの技術はモータースポーツの世界でも大きな実績を残しています。1982年から1984年には世界ラリー選手権(WRC)で4つのタイトルを獲得。1985〜1987年はアメリカのパイクスピークスヒルクライムで3回の優勝。その後はアメリカのトランザム、IMSA GTOシリーズでも成功を納めています。
1990〜1991年にはドイツツーリングカー選手権(DTM)でドライバーズ・チャンピオンを獲得し、1996年の1シーズンで、スーパーツーリングカテゴリーで7つのタイトルを獲得しています。
2010年代にはR18e-tronクワトロがル・マン24時間レースで3回の総合優勝を果たし、世界耐久選手権(WEC)で4つのタイトルを獲得しました。こうして、サーキットにおけるクワトロ・システムが高性能であることを実証しています。
●quattroの40周年を祝って
●アウディ・クワトロの開発
●e-tronクワトロ・プロトタイプ
●アウディ e-tron クワトロのスキージャンプ台挑戦
●開発エンジニアが語るアウディ e-tron