2018年7月27日、アウディ・ジャパンは、スーパーGT第5戦が開催中の8月4日(土)の17:00〜18:00に富士スピードウェイで「アウデイe-tron ビジョン グランツーリスモ」のデモンストレーションランを行なうと発表した。また8月8日(水)には東京・秋葉原で展示イベントを行なう。
「e-tron ビジョン グランツーリスモ」は、プレイステーション4用レースシミュレーションソフト「グランツーリスモ」とのコラボレーションにより、アウディがデザインしたバーチャルカーだ。
日本の自動車メーカーを含む多くの自動車メーカーがこのグランツーリスモとコラボしているが、ほとんどはバーチャルカーに終わっている。しかし、アウディはこのクルマを仮想世界に留めることなく、現実世界のワンオフカーとして開発・製造した。
「e-tron ビジョン グランツーリスモ」は200kW(272ps)のモーターをフロントアクスルに1基、リヤに2基を備えるフルタイム4WDのEVで、エレクトリック・クワトロだ。システム総合出力は600kW(815ps)に達し、1450kgというEVとしてきわめて軽量な車重によりパワーウェイトレシオはわずか1.78kg/hp。スポーツドライビングに大きな影響を与える前後重量配分は理想的な50:50としている。動力性能は0〜100km/h加速が2.5秒以下という驚異的な速さを実現している。
エクステリア・デザインおよびカラーリングは、かつての「アウディ90 クワトロ IMSA GTO」のオマージュを基にしている。この伝説的なレーシングカーは1989年、パワフルな5気筒ターボとクワトロ・システムの組み合わにより、ハンス・ヨアヒム・シュトゥック、ワルター・ロール、ハーレイ・ヘイウッド、スコット・グッドイヤー選手らの手によって北米IMSA GTOシリーズを席巻した。
「e-tron ビジョン グランツーリスモ」は4月14日のフォーミュラE ローマ戦を皮切りに様々なイベントに登場し、ゲストを同乗させるレーシングタクシーを行ない、eモビリティの興奮を体験できる機会を作っている。
今回、日本初披露となる8月4日〜5日のスーパーGTシリーズ第5戦ではAudi Sportブースでの展示に加え、デモンストレーションランを、また8月8日の東京・秋葉原ではパブリックな展示を行なうことにより、アウディのeモビリティへの取り組み姿勢をアピールする。
デモンストレーションランは8月4日(土)のみ。天候やレース進行状況などの理由により中止、または時間変更となる場合がある。8月8日のベルサール秋葉原(東京都千代田区外神田3-12-8 住友不動産秋葉原ビル)での展示は10:00〜15:00で行なわれ、誰でも無料で見ることができる。
なお19:00からのレセプションパーティは完全招待制となる。