2018年6月6日、アウディは2.5 TFSIエンジンが「インターナショナル エンジン オブ ザ イヤー」の2.0〜2.5Lカテゴリーで9年連続となるベストエンジン賞に選出された。
この2.5L 5気筒のスポーツエンジンは400psを発生する高出力エンジンだ。選出理由にまず挙げられたのは、480Nmをわずか1700rpmで発生する強力な低速トルク特性だ。同時に5気筒ターボエンジンならではの排気音も高く評価され、1-2-4-5-3という特徴的な点火順序は、このエンジンに独特のリズム感をもたらしている。
このエンジンを開発したアウディ・スポーツ社の技術開発責任者オリバー・ホフマンは
「5気筒エンジンは40年以上にわたって、アウディ・ブランドのアイコンであり続けてきました。2年前、私たちは伝統の2.5 TFSIを完全に設計し直し、アルミニウム・クランクケースを採用しています」
と語っている。
この5気筒エンジンは「TT RS クーペ /ロードスター」に加え、「RS 3 セダン/スポーツバック」に搭載されている。0-100km/h加速タイムはTT RSクーペが3.7秒、TT RS ロードスターは3.9秒、RS 3セダン/スポーツバックも4.1秒を達成している。最高速は4モデルとも電子制御リミッターにより250km/hとなっているが、それを280km/hに向上させるオプションも用意されている。
なお今回の2.5 TFSIの受賞により、アウディにとってはインターナショナル エンジン オブ ザ イヤーは合計14回目の受賞となる。