【アウディ】アウディA6ハイブリッドを発表・発売

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アウディジャパンはプレミアムアッパークラスのアウディA6に、ハイブリッドモデルのAudi A6 Hybridを追加し、9月24日から全国のアウディ正規ディーラーで販売を開始すると発表した。

アウディA6はスポーティセダンとして人気があり、そのラインアップにはS6のハイパフォーマンスモデルもある。そしてユーティリティを考慮したモデルにはステーションワゴンタイプのアバントがあり、SUV的要素を持つオールロードクワトロも先ごろラインアップに追加されている。

今回のA6ハイブリッドは環境性能を考慮したモデルという位置づけで投入され、A6が持つスポーティさを損なうことなく、燃費を良くしたモデルとして登場した。

搭載されるシステムはエンジン駆動をアシストするパラレル式ハイブリッドで、2.0LのTFSIエンジンにモーターが組み合わされる。出力は211ps/350Nmのガソリンエンジンに、54ps/210Nmの出力を持つ電気モーターが組み合わされる。システム合計では245ps/480NmでV6型エンジン搭載車のトルクに匹敵する出力を持っている。

ミッションは8速ATのティプトロニックで、トルクコンバーターの代わりに電気モーターとクラッチが一体になった新機構のミッションで前輪を駆動する。燃費はA6 2.8クワトロより17%改善され13.8km/L、CO2 排出量も17%低減され168g/kmとなっている。

アウディのこれまでのTFSIエンジンはダウンサイジングエンジン、ターボ過給、軽量化したボディ、エネルギー回生、アイドリングストップ、電動パワーステアリングなどが投入されているが、このハイブリッドには、これらの技術にさらにプラスして、EV走行モード、EVパワーアシストが加わり、これまで以上に低排出ガス、省燃費へとつなげる技術がある。

搭載するリチウムイオンバッテリーはサンヨー製で、1.3kWhの電力を蓄電でき、39kW相当の電力を供給する。リヤシートとトランクスペースとの中間付近に搭載されるため、やや、ラゲッジスペースが犠牲にはなっているが、トランクスルーを採用するなどで、利便性を損なわないよう配慮されている。容量としては375Lでリヤシートを倒した状態で850Lまで拡大できる。

価格は690万円とライバルを相当意識した価格設定がされている。車格的には一つ下のクラスとなるBMW3シリーズのアクティブハイブリッド3よりも安い価格設定であり、レクサスLS460よりも106万円安いという超戦略価格と言える。

販売目標は2012年内で250台を予定しており、来年は700台程度を目指すという。そしてA6 全体でハイブリッドの占める割合を20%〜25%程度としている。

【主要諸元】

全長(mm):4,930
全幅(mm):1,875
全高(mm):1,465
総排気量(cc):1,984
エンジン種類:直列4気筒DOHCインタークーラー付ターボ
最高出力 [ネット]:155kW(211PS)/ 4,300-6,000rpm
最大トルク [ネット]:350Nm(35.7kgm)/ 1,500-4,200rpm
モーター種類:交流同期電動機
最高出力 [ネット]:40kW(54PS)
最大トルク [ネット]:210Nm(21.4kgm)
駆動方式:フロントドライブ
トランスミッション:8速 ティプトロニック トランスミッション
ハンドル位置:右

 

【価格表】

 

アウディ 公式サイト

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