【アウディ】コンパクトSUV「Q3」デビュー。プレミアムな魅力を詰め込んだ濃縮アウディ

アウディQ3の画像

アウディ ジャパンは2012年5月8日、アウディとしては初のプレミアムコンパクトSUVである「アウディQ3」を全国の正規ディーラーを通じて発表・発売した。全長4.39mのボディに2.0LのTFSIエンジン、フルタイム4WDシステムのquattroを搭載。Qシリーズのエントリーモデルとしての役割を担っている。 今回導入されるQ3は上級グレードの「2.0TFSI quattro 211PS」と、エントリーグレードの「2.0TFSI quattro 170PS」の2グレード。これは文字通り、エンジンの最高出力をそのまま名称にしている。価格(消費税を含む)は前者が479万円、後者が409万円。ただし170PS仕様のエントリーグレードは、今秋から納車予定となっている。

グレード名の前半が共通ということからもわかるように、どちらも2.0Lの直列4気筒DOHC+直噴ターボのTFSIエンジンを搭載するが、制御プログラムの変更により出力が異なっている。当然ながらスタート ストップ システムと呼ぶアイドリングストップ機構やエネルギー回生システムを搭載して、最新の環境性能を確保。7速デュアルクラッチトランスミッションのSトロニックと、おなじみの4WDシステム「quattro(クワトロ)」が組み合わされている。

なお、211PS仕様はオプションでアウディドライブセレクトが選択可能だ。これは「オート/コンフォート/ダイナミック」などの各モードに合わせてステアリングギヤレシオや変速パターン、ダンパー減衰力、スロットル開度などが統合制御されるメカニズム。さらに今回新しいモードとして追加された「エフィシェンシー」を選択すると、惰性走行時(アクセルオフでブレーキを踏んでいない状態)にコースティング(無動力)モードとなり、システムが自動的にSトロニックのクラッチを切り、エンジンブレーキによる速度低下を抑制して、燃費向上に貢献する。

エクステリアデザインの特徴は、スポーティでクーペライクなフォルムにあるとしている。中でもフラットなDピラーとラップアラウンドタイプのテールゲートの採用がポイントだ。またLEDポジショニングライトを持つバイキセノンのヘッドライト、リヤのLEDコンビネーションランプも標準装備となっている。さらに乗員セルに超高強度スチールを使用した軽量ボディもQ3の特徴で、ボンネットとテールゲートにはアルミニウムを使用。車両重量は1610kg(211PS仕様)に抑えられている。

インテリアデザインもエクステリアのテイストを踏襲している。ラップアラウンドデザインの採用で、メーターやスイッチ類はドライバーにとって最適なレイアウトとなっている。前後席をカバーするパノラマガラスサンルーフ、スポーティーな内外装パーツのパッケージ「S-lineパッケージ」なども用意。また211PS仕様には7.0インチのポップアップモニターを備えた「MMI3G+ナビゲーションシステム」を標準装備。オプションで465W、14スピーカーのBOSEサラウンドサウンドシステムも設定されている。

SUVにとって重要なラゲッジスペースは標準状態で463Lを確保。分割可倒式のリヤシートをすべて倒せば、奥行き1632mm、容量は1365Lにまで拡大する。さらにリヤシートにはトランクスルー機能も備わっており、長尺物の収納も可能だ。装備面では「アウディホールドアシスト」や「パーキングシステム」など、利便性の高いドライバーアシスタンスシステムも用意されている。休憩のタイミングをアドバイスしてくれる、新しいドライバーインフォメーションシステムも標準装備されている。

■アウディQ3 2.0TFSI quattro 211PS主要諸元

●全長×全幅×全高=4385×1830×1615mm ●ホイールベース=2605mm ●重量=1610kg ●エンジン=直列4気筒DOHC直噴ターボ/1984cc ●最高出力=155kW(211ps)/5000?6200rpm ●最大トルク=300Nm(30.6kgm)/1800rpm?4900rpm ●トランスミッション=7速デュアルクラッチトランスミッション(Sトロニック) ●JC08モード燃費=12.6km/L ●駆動レイアウト=フルタイム4WD  ● タイヤ=235/50 R18 ●ハンドル位置=右

アウディ ジャパン公式サイト

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