【アウディ】A4シリーズがビッグマイナーチェンジ。スタートストップを新採用し燃費を向上

新型A4はフロントまわりのデザインがモディファイされ印象が大きく変わっている

アウディジャパンは2012年4月3日に、ビッグマイナーチェンジを実施した新型A4シリーズを発表し、同日から発売を開始した。今回のビッグマイナーチェンジは、エクステリアやインテリアデザインの変更や質感の向上、エンジンの改良、スタートストップなど最新の燃費対策を採用し、さらに装備の充実を行うことで商品力をアップ。またS4シリーズも同様のマイナーチェンジを行っている。なおこのビッグマイナーチェンジは本国では2011年11月に行われている。

今回のマイナーチェンジではエクステリアが変更され、印象は大きく変化している。フロントのシングルフレームグリルは上端左右の角が落とされ、水平方向のクロスバーとアウディリングはより3次元的な造形になった。グリルのカラーはストーングレー(A4シリーズ)と、プラチナグレー(S4)の2種類で、さらにバイキセノンのヘッドライトの内部構造を変更し下端は波形に変更されている。

また、LED ポジショニングライトを装備したキセノンプラステクノロジーも選択できる。テールライトもフロントに準じたデザインへと変更した。全モデルに搭載される新デザインのバンパーは、大型エアインテークを備え、S ラインとS モデルのエアインテークは、ダイヤモンドパターンのグリルでカバーされている。

ダッシュボードのトリムの質感がさらに高められた

インテリアはリフレックスペイントのグレー仕上げで、デコラティブパネルなど高品質なパーツを採用し、ダッシュボードの質感をさらに向上させている。また全車にマルチファンクションスイッチ付の本革巻きステアリングホイールを装備。2.0 TFSIクワトロ、S4はパドルシフト付きの3本スポークスポーツステアリングを採用している。

細部ではイグニッションキーをはじめ、コントロールスイッチ類をデザイン変更している。シート生地はクロスが標準仕様で、オプションとしてミラノ、ファインナッパ( S4のみ)の2種類のレザーグレードも設定されている。

ボディもグレードアップされ、今や通常のスチールは38%しか採用されず、その他は高張力鋼板が32%、超高張力鋼板が18%、熱間成形鋼板が12%となっている。

2.0TFSI。FF用(180ps)とクワトロ用(211ps)の2種類を設定

エンジンは、A4 が2種類の2.0TFSIが設定され、S4には過給圧0.8barのスーパーチャージャー付きのV6型3.0TFSI を搭載する。FFモデル用の2.0TFSIは180ps/320Nmで燃費は13.8Km/L( JC08 モード)、14.8km/L(10・15 モード)で従来より約17%向上。クワトロ用の2.0TFSIは211ps/350Nmの出力で、燃費は13.6km/L(JC08 モード)、14.4km/L(10・15 モード)。こちらも従来より約20%向上している。

2.0 TFSIエンジンはいずれも吸気可変バルブタイミング、排気可変バルブリフト、2本のバランサーシャフトを備え、今回からスタートストップシステム、ブレーキエネルギー回生システムを採用し、燃費の向上に効果を発揮している。

FFモデルのトランスミッションは、マルチトロニック(CVT)、クワトロは7速Sトロニックとしている。クワトロのトランスファーはセルフロッキング式センターデフを備え、同時にブレーキ制御によるトルクベクタリングも標準装備する。

2.0クワトロに搭載される211psエンジン。7速Sトロニックとの組み合わせとなる

ステアリングは今回から車速感応式の電動パワーステアとなっている。またスポーツ・サスペンションはS-lineパッケージにオプション設定され、車高を30mmダウンさせる。ダンパーやステアリング、エンジンなどを統合制御するアウディ・ドライブセレクトは2.0TFSIクワトロにオプション、S4に標準装備される。

S4のフロントフェースも大幅に変更されている

S4 も、ヘッドライト、バンパー、エアインレットのデザインやボディカラーなどが変更された。またインテリアも、細部にわたって改良され、質感を高めている。S4 が搭載するV6型3.0TFSIエンジンは、333ps/440Nmを発生し、、0-100km/h加速は5.0秒。もちろんS4にもスタートストップシステムなどを新採用して燃費を向上させている。

アウディジャパン公式サイト

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