アストンマーティン・レーシングは、7月7日(日)にロンドンのアレクサンドラ・パレスで開催される「Red Bull Soapbox Race」(レッドブル・ソープボックス・レース)で、今年のルマン24時間レースでクラス優勝を果たしたV8 Vantage GTEのスペシャル・エディションを発表。
ソープボックス・レースは、動力を持たない手作りカートで、障害物のある坂道を下っていくレース。アストンマーティン従業員の有志チームは、「24 Seconds of Le Ally Pally」(アレクサンドラ・パレス24秒間レース)に参戦するため、V8 Vantage GTEのミニチュア・バージョンを製作した。
アストンマーティンは、レッドブル・レーシングと革新的なパートナーシップを成功させているが、今回のレースでは参加者全員が同じ条件で戦うため、一切の優遇措置はない。アストンマーティンのクルーによって、細心の注意が払われ準備が進められた。
104年前、黎明期のアストンマーティン・レースカーは、ヒルクライム・レース用に設計されていたので、そのときの知識を活かすことが開発のポイントとなる。アストンマーティンのV8やV12エンジンのサウンドを愛するファンにはあまり良いニュースではないかも知れないが、今回のレースでは、もっと静かなパワーソース(つまり重力!)が搭載された。このマシンは、アストンマーティンがデザインとエンジニアリングを担当し、ニューポートパグネルのアストンマーティン・ワークスで製造された。製作には、イベント好きの有志チームが関わった。
アストンマーティン・レーシング社長のデイビッド・キングは、次のようにコメントしている。「これほど大きなプロジェクトに挑戦するためには、あらゆる能力と叡智を結集することが重要です。アストンマーティンのV8 Vantage GTEは、サーキットで大きな成功を収めていますので、ソープボックス・レースに参戦するマシンを製作することは当然の決断でした。しかし、我々は、次の世界耐久選手権を来週に控えているため、このレースにオフィシャル・ドライバーを投入するわけにはいかないのが残念です!」
参加者は、スピード、見た目、デザインの創造性、さらに、娯楽性でも判断される。
ウェブサイトから、アストンマーティン・レーシング・チームに投票することもできる。