今年の初め、ジュネーブ・モーターショーで初公開されたアストンマーティンの高性能ブランド、AMR。その最初のモデルが登場。レーシングカーの血統を受け継ぐ新しいハイパフォーマンス・ラインナップの第一弾に選ばれたのは、1950年代から究極のパフォーマンスカーに与えられてきた名称を受け継ぐVantageとなった。
AMRは、アストンマーティン・レーシングによるFIA世界耐久選手権(WEC)への参戦からインスピレーションを受け、アストンマーティン・ロードカーのスポーティなキャラクターをさらなる高みへと引き上げる。
AMRブランドは、2種類のモデル・シリーズに分けられます。ひとつは、今回発表される新型ヴァンテージ AMRに代表される量産車のリミテッド・エディションで、もうひとつは、今年のジュネーブ・モーターショーでベールを脱いだヴァンテージ AMR Proをはじめとする、Q by Aston Martin Advanced Operationsによって製作され、ラインナップの頂点に君臨する究極のAMR Proモデルだ。
ヴァンテージ AMRは、その性能でファンの期待を裏切ることはないと断言している。ヴァンテージは、世界耐久選手権のGT4、GT3、GTEカテゴリーで大きな成功を収めており、今回発売されるヴァンテージ AMRの最高出力は、V8モデルが430ps、V12モデルでは市場によって565psまたは595psとなっている。
どちらのエンジンも、オートメーテッド・シーケンシャル・マニュアル・パドルシフト・トランスミッションと組み合わされますが、純粋なドライブ体験を求めるカスタマーに向けて、6速(V8モデル)および7速(V12モデル)マニュアル・ギアボックスも用意されている。
ヴァンテージ AMRには、4種類の特徴的なボディカラーが設定されているが、さらに、AMR「Halo Pack」と呼ばれるパッケージでは、2016世界耐久選手権に参戦してタイトルを獲得した95号車のヴァンテージ GTEから直接ヒントを得たボディカラー(スターリング・グリーンのボディに明るいライムグリーンのアクセント)を選択できる。また、仕上げとして、昨年のGTEレーシングマシンに装着されていた、特別なユニオンジャック・エナメル加工のAMLウイング・エンブレムを無償で装着することも可能。
非常に軽量なカーボンファイバー製のシートは、広範囲なインテリアおよびエクステリア・オプションの一部として選択可能。カーボンファイバーを採用した他のオプションとしては、軽量フロントグリル、サイド・ストレーキ、ヘッドランプ・インフィル、ドアミラー・キャップ、インストルメント・サラウンド、ドアトップ、室内ドアハンドルなど。
ホイールは、V8 ヴァンテージ AMRには5スポーク・アロイホイールが、V12 ヴァンテージ AMRには軽量10スポーク・アロイホイールが設定され、それぞれ3種類の異なる仕上げを用意。
さらに個性的なカスタマイズを求めるカスタマーには、幅広い選択肢を持つAMRアクセサリー・ラインナップを設定。クーペモデル専用にアストンマーティン・レーシングとのパートナーシップから生まれたカーボンファイバー製のAMRエアロキットや、大幅な軽量化が可能となる鍛造アルミニウムAMR ヴァンテージホイールや、AMRチタニウム・エキゾーストなどドラマティックなパーツも数多く設定されている。
V8およびV12 ヴァンテージ AMR(市場によって導入モデルが異なる)には、それぞれCoupeおよびRoadsterモデルが設定され、世界限定300台(V12:100台、V8:200台)。希望小売価格は9万7995ポンド(英国)および12万6995ユーロ(ドイツ)で、納車は2017年第4四半期から開始される予定。
ヴァンテージ AMRの両モデルは、今週末に開催されるルマン24時間レースの会場に展示される。アストンマーティン・レーシングは、サルト・サーキットで開催されるこのイベントに今年も参戦し、GTEクラスでの優勝を目指す。