アストンマーティン ウルトラ・ラグジュアリーなハイパフォーマンス・スポーツカー新型ヴァンテージの登場 

アストンマーティンは2024年2月13日、新型2座席スポーツカー「ヴァンテージ」を発表した。この新型「ヴァンテージ」は2月12日にイギリスで発表した翌日、いち早く日本でも登場した。

ヴァンテージは、アストンマーティンのラインアップの中で最もスポーツ性を強調したモデルであり、何世代にも渡り愛好家たちを虜にし、現代のスポーツカー市場では見られなくなりつつあるような、圧倒的なパワーやきわめて鋭いハンドリング、精緻にチューニングされたフロントエンジンと後輪駆動のシャシーの絶妙なバランスを兼ね備えたモデルだ。

2023年発売されたDB12クーペ、ヴォランテに続く、第3弾となる新型ヴァンテージは、アストンマーティンの次世代スポーツカー群を強化するブランドであり、ウルトラ・ラグジュアリーなハイパフォーマンス・スポーツカー市場におけるアストンマーティン・ブランドを強く訴求する役割を持っている。

大幅な改良を受け、手作業で組み立てられた4.0LのツインターボV8エンジンを搭載した新型ヴァンテージは、アストンマーティン史上最速だ。最高出力665ps/800Nmという出力で、従来モデルより155ps、115Nmアップしている。この改良型エンジンは、カムプロファイルの変更、圧縮比の最適化、タービンの大径化、冷却の強化など、広範囲に渡るチューニングが行なわれている。

ZF製の8速ATと、このエンジンの組み合わせにより、最高速度は325km/h、0-100km/h加速はわずか3.5秒となっている。

また、新型のローンチ・コントロール・システムが採用され、発進時の加速もより強烈になっている。ローンチ・コントロールは、パワートレイン、トランスミッション、ESPが一体で制御される。さらに、アジャスタブル・トラクション・コントロール(ATC)システムを装備し、ドライバーが変更することで、発進中に必要なスリップ量を正確にダイヤルで調整し、ローンチ・コントロール・システムが許可するホイール・スピンの制御量の増減が可能。またこのトラクション・コントロールはオフに設定することもできる。

新型ヴァンテージは、ボディ全幅が30mm拡幅されて力強くワイドスタンスになり、フロントの横線グリル開口部が38%広げられている。グリル両側のバンパーに配置された冷却用インテークが追加され、フロントエンドはさらにシャープになり、新しい一体型スプリッターとワイドローのスタンスにより、劇的なスタイリング効果とエアロダイナミクスが向上しており、高速走行時の安定性がさらにアップしている。また新型マトリックスLEDヘッドランプが採用され、これもデザインアクセントになっている。

ボディサイズは全長4495mm、全幅2045mm、全高1275mm、ホイールベース2705mm。車両重量は1605kgで、前後重量配分は50:50となっている。

標準装着の21インチ鍛造アロイホイール、拡大されたホイールアーチにより、機能性あふれるスタンスが生まれている。またヴァンテージでは初となるフレームレス・ドアミラーと存在感のあるドアハンドルが採用されている。サイド・ベントや大径のクワッド・エキゾースト・テールパイプが組み込まれたリヤ・バンパーも拡幅されたことで、後方からのルックスも劇的に変化している。

なおタイヤは、専用開発されたミシュラン・パイロットスポーツ S5で、フロント275/35R21、リヤ325/30R21サイズとなっている。ブレーキは、鋳鉄製ドリルドディスクで、オプションでカーボンセラミックブレーキも設定されている。

インテリアは最先端のコネクテッド・サービスと、バウアー&ウィルキンスW製のサラウンド・サウンドシステムを採用。インパネに組み込まれているマルチスクリーン・システムは、10.25インチ・タッチスクリーンが採用され、ネットワーク接続機能も装備。

ナビゲーションシステムと新しいアストンマーティン・コネクテッド・アプリをで世界中のあらゆる場所を正確に示せる「WHAT3WORD」による目的地入力にも対応。スマートフォン接続はApple CarPlayとAndroid Autoのワイヤレス接続も可能だ。

新型ヴァンテージは、日本価格は2690万円で、デリバリーは2024年第2四半期以降予定されている。

アストンマーティン ヴァンテージ GT3

なお、アストンマーティンは新型ヴァンテージ GT3も発表している。新型GT3は、2018年にデビューして成功を収め、最近生産終了となったヴァンテージGTE、GT3の後継モデルだ。ボディは、市販版ヴァンテージと同様に接着アルミボディ/シャシーを採用。

新型GT3は、2024年に新設されるLMGT3カテゴリーを含め、FIA GT3クラスの全レギュレーションに適合しており、グローバル規模のレースに参戦することができる。そのため2024年シーズンが終わるまでにレースに参戦するヴァンテージ GT3は30台に上ると想定されている。

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アストンマーティン 公式サイト

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