アストンマーティンは、2016年5月20日に、アストンマーティンとカロッツェリアであるザガートは、長年のパートナーシップの最新作となるヴァンキッシュ ザガート コンセプトを発表した。ヴァンキッシュ ザガート コンセプトは、2016年5月21日~22日にイタリア北部コモ湖畔で開催されるヒストリックカーの祭典「コンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステ」で世界初公開される。
ヴァンキッシュ ザガート コンセプトは、50年のアストンマーティンとザガートのコラボレーションから誕生した5台目のモデルであり、アストンマーティンのスポーツ性とダイナミズム、素材のクオリティへのこだわりと、ザガート特有のデザイン・ランゲージを融合させているという。
ヴァンキッシュ ザガート コンセプトは、マレク・ライヒマン率いるアストンマーティン・デザインチームおよびイタリアのミラノに本拠地を構えるアンドレア・ザガートと、氏の専任デザインチームの密接なコラボレーションによってデザインされ、すべてのボディワークはカーボンファイバーで製作されている。大きな1ピースパネルを使うことによって、ボディパネルの継ぎ目に現れるスプリット・ラインを大幅に減らしている。円形リフレクターを採用したテールライトは、ザガート・デザイン伝統のリヤビューを彷彿とさせる。さらにこのユニットには、サーキット専用のスーパーカー、アストンマーティン ヴァルカンと同一のLED“ブレード”テクノロジーも応用されている。
ヴァンキッシュ ザガート コンセプトのガラス・エリアは、バイザーのようにボディワークを包み込み、アグレッシブなスタンスを強調している。アストンマーティン・デザインの象徴であるサイドストレーキは、DB11と同様にホイールアーチからドアまで伸びており、このディテールは、創業100周年記念モデルであるCC-100に初採用されたものである。
ルーフには、アイコン的な“ダブル・バブル”が施され、ルーフラインの曲線がそのままリヤウィンドウへと繋がり、特徴的なリヤ・シルエットを創出している。そしてエクステリアデザインに呼応するように、自然吸気V12エンジンにもアップデートが施され、最高出力は600psに達している。
インテリアには、アストンマーティン一流のクラフトマンシップの伝統が余すところなく表現されている。シートやドアセクションには、ユニークな“Z”パターン・キルトがあしらわれ、ザガートのイニシャルである“Z”が、ヘッドレストにはエンボス加工で、センターコンソールにはステッチが施されている。