2016年6月16日、アストンマーティンは、同社のアイコンモデル、「DB9」のファイナル・バージョン、「Last of 9」を発表した。
2004年に登場したDB9は、アストンマーティン・ブランドのスポーツカー・ラインアップの主力車種であり、直近バージョンのDB9 GTは、「ジェームズ・ボンド・エディション」として限定生産されている。
今回の最終モデル「Last of 9」は18台限定の生産で、日本市場への割り当てはわずか3台となっている。
「Last of 9」の製造は、アストンマーティンのビスポーク的パーソナライゼーション部門のQ by Aston Martinの手に委ねられ、ラグジュアリーな専用装備となっている。エクステリア・カラーはQヘリテージ・カンバーランド・グレイを採用。
インテリアは専用カラーのピンストライプを備えたセミアニリン・ビターチョコレートカラーの本革シートを採用。またヘッドライニングはカシミア張り、ダッシュボードは、フィドルバックと呼ばれるウッドパネルが採用され、ビレット・アルミニウム製のロータリー・スイッチには、機械加工による飾り模様が施されている。
「Last of 9」の購入者は、製造プロセスを記録したQ by Aston Martin ブックが贈呈され、アストンマーティン・オーナーズ・クラブへの登録が公式に行なわれる。これによって、クルマの出自が証明され、コレクターズ・アイテムとしての価値を高めることができる。また購入者は製造工程を見学するために、アストンマーティン本社を訪れる権利も手にすることができる。