2016年の発表以降、世界中で非常に高い評価を得ているDB11。この主力GTモデルに、4.0LツインターボV8エンジンを搭載したモデルが追加された。新しいパワーユニットは、DB11のスポーティなキャラクターを強調する一方で、卓越したパフォーマンスと優れた効率を組み合わせることで、グローバル・モデルとしての魅力をさらに高めている。これにより、DB11は、既存の5.2LツインターボV12エンジンと共に、極めて魅力的な2つの選択肢をカスタマーへと提供することになる。
V8エンジンを搭載したDB11は、最高出力510ps、最大トルク675Nmという圧倒的なパワーを発生。0〜100km/h加速はわずか4.0秒、最高速度は187mph(約300km/h)に達する。その一方で、このエンジンは効率にも優れている。CO2排出量は230g/km1で、EU複合サイクルにおける燃料消費量は28.5mpg1(約12.1km/L)です。この新しいV8エンジンは、自動車税がエンジン排気量に応じて課税される日本市場でも、メリットをもたらすことになる。
軽量、コンパクトで豊かなキャラクターを備えたこのパワーユニットは、既存のV12エンジンとともに、カスタマーに魅力的な選択肢を提供します。アストンマーティンのエンジニアリング・チームは、専用のエア・インテーク、エキゾースト・システム、ウェットサンプ潤滑システムを装着して、このV8エンジンをDB11のキャラクターに完璧に適合するよう調整。さらに、V8エンジンの電子的なキャリブレーションも行ない、新しいECUソフトを開発してエンジンのリプログラミングとスロットル・マッピングを行ない、アストンマーティンならではのエンジン・フィールとサウンドを実現している。
アストンマーティンのエンジニアは、車両の重心を下げるため、新しいエンジン・マウント、専用のスリムなウェットサンプ・システムを設計して、V8エンジンをエンジンルームのなるべく低い位置に搭載することを可能にした。このエンジンは、V12エンジンと比べて軽量かつコンパクトなため、115kgの軽量化にも貢献していつ。その結果、V8モデルの装備重量は、1760kgとなっている。
さらに、ホイールベースのより中心に近い位置にエンジンを搭載することにより、俊敏性も向上しています。V8エンジンを搭載したDB11は、細部に至るまで完璧な改良が施されている。その範囲は、サスペンション・ブッシュ、ジオメトリ、アンチロールバー、スプリング、ダンパーから、ESPソフトウェアにまで及ぶ。V12モデルとの差別化を明確にするため、ダイナミックなキャラクターを注意深く創出することより、V8モデルは、スポーティ志向で、洗練され、快適なGTモデルを求めるお客様にアピールするクルマに仕上がっている。
これらの2種類のモデルは、エクステリアの見た目もわずかに異なっています。V8モデルには、専用のアロイ・ホイール、ダーク・ヘッドランプ・ベゼル、2つのボンネット・ベント(V12モデルでは4つ)が装備される。ボンネット・ベントは、ブラックまたはチタニウム仕上げを選択することが可能で、ここでも12気筒エンジン搭載モデルとは差別化が図られている。
一方、インテリアでは、V8およびV12モデルともに、標準の装備グレードが採用され、広範囲なカラーおよびトリム・オプションの選択肢も同一となる。さらなる個性を求めるカスタマーのために、V12モデルと同じオプション・パック、デザイナー仕様のパッケージに加え、「Q by Aston Martin – Collection」オプションも設定されている。
V8エンジンを搭載したDB11は、既に販売を開始しています。希望小売価格は、それぞれ、14万4900ポンド(英国)、18万4000ユーロ(ドイツ)、19万8995ドル(米国)からとなる。納車は、2017年の第4四半期から開始される予定。V8エンジンを搭載したDB11は、今週末に英国で開催される「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」でデビューを飾る予定だ。