アストンマーティン 日本との貿易取引および投資額として5億ポンドを策定

英国を代表するラグジュアリースポーツカーメーカーのアストンマーティンは、同社の第二世紀事業プランに基づき、英国と日本間の貿易取引および投資の総額が、今後5年間で最大5億ポンド相当に達することを発表した。

その内容は、
1. アストンマーティンによる英国(ゲイドンおよびセント・アサン工場)からの輸出は、新型スポーツカーと同社初のスポーツ・ユーティリティ・ビークル(SUV)の導入により加速され、4億ポンド以上の取引額に相当。
2. ブリヂストン、デンソー、三菱、矢崎総業といった日本のサプライヤーから、7000万ポンド以上の部品を購入。
3. 日本にアストンマーティン「Meta Technology & Luxury Accelerator」オフィスを創設し、2018年に開設。
4. 世界的なフラッグシップ店となる東京のブランドセンターと新しいアストンマーティン日本本社に投資し、日本全土を網羅するアストンマーティン正規ディーラー・ネットワークをさらに拡充。
この投資プログラムは、英国のテリーザ・メイ首相とともに英国代表団の一員として日本を訪問している、アストンマーティン社長兼最高経営責任者(CEO)のDr. アンディ・パーマーによって公表された。

メイ首相は次のように述べている。「欧州連合(EU)からの離脱を準備するにあたり、友好国や同盟国との既存の関係を強化することは非常に重要です。アストンマーティンは、英国が誇る世界有数の革新的な企業です。海外との貿易におけるこの非常に重要なミッションに、同社が参加することを大変嬉しく思っています。アストンマーティンによる5億ポンドの取引は、ウェスト・ミッドランズのゲイドン工場とウェールズのセント・アサン工場に直接的な利益をもたらし、既存の雇用を守り、将来の日本との取引の新たな可能性を開拓するものです。」

アストンマーティン社長兼最高経営責任者(CEO)のDr. アンディ・パーマーは、「先週、私たちは上半期の業績を発表し、第3四半期連続で税引き前利益を計上したことを発表しました。業績の改善は、当社のニューモデルおよびスペシャル・エディションの販売が好調なことを反映しています。第二世紀プランの下で企業を再生し、製品ラインナップの拡大を目指している当社にとって、日本は、世界第2位の高級車市場として将来の計画の鍵を握っています。アストンマーティンの製品は、日本のお客様および一般の方々から長きにわたって愛され続けてきました。東京の新しいディーラーは、世界最大の販売台数を誇っています。日本およびアジアのお客様のニーズを的確に把握し、アジアの富裕層の購買動向を探るため、英国本社直属となるMeta Technology & Luxury Acceleratorオフィスを東京に開設します。この先進的な製品企画オフィスは、電気自動車やコネクテッドカーの分野における技術研究に加え、日本がラグジュアリー市場で行っている革新的手法や技術などを具体的に研究するために創設されます。」と、述べている。

現在から第二世紀プランが完了する2020年までの間に、アストンマーティンは売上高を2倍以上に伸ばし、日本を販売台数の面で世界のトップ5に入る市場に成長させることを計画。現在、アストンマーティンは、新型DB11を含む、4つのラインナップを日本に輸出しているが、2019年後半には、アストンマーティン第二の生産拠点となるウェールズのセント・アサン工場で、新しいスポーツ・ユーティリティ・ビークル(SUV)の生産が開始される予定。アストンマーティン製品の80%以上は輸出されており、この比率は、とくに米国およびアジアにおける販売の拡大に伴い、さらに増加している。

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