アストンマーティン 2019年のSUV生産開始に向け元軍事施設の改装に着手

2017年4月6日、アストンマーティンは英国国防省のセント・アサン再開発プロジェクトの「第二段階」開始を祝賀する、特別な式典を開催した。南ウェールズにあるこの施設は、英国内でアストンマーティンの2番目の生産工場となることを予定している。

かつて軍事施設だったこの施設は、この式典を通して、国防大臣のマイケル・ファロン卿により、国防省からアストンマーティンへ正式に引き渡された。
式典には、アストンマーティンの社長兼最高経営責任者(CEO)を務めるDr. アンディ・パーマーのほか、ウェールズ相のアルン・ケアンズ議員、ウェールズ政府のカーウィン・ジョーンズ首相らが出席。アストンマーティンのセント・アサン工場は、2019年から新型SUV、Aston Martin DBXの生産を開始する予定となっている。

2016年にアストンマーティンは、ブランドの成長戦略「第二世紀プラン」の1つとして、世界の20の候補地の中からセント・アサンを選択。英国内の2番目の生産拠点とすることを発表した。セント・アサンへの投資は、2020年までに2つの生産拠点で、あわせて1000人の新規雇用を生み出すという、業務拡大計画の一環として実行されたものだ。またサプライチェーン(部品メーカーや運送会社)とウェールズの地元諸産業を含めれば、雇用はさらに3000人程度に増えることが予測されている。

2016年の後半に始まったプロジェクトの第一段階では、敷地の一部の使用が許可されて、カスタマーと従業員の受付エリア、管理業務用オフィス、従業員向け食堂などを整備。第二段階ではいよいよ、3つのスーパーハンガーを改装して、最新の生産設備に変更する工事を開始する。

この新しい工場は、南ウェールズに数多くの雇用の機会をもたらすことにもなる。2016年アストンマーティンが入社希望者を募集した際には、3000人の応募者が集まり、最初に雇用した従業員は、すでにゲイドンでDB11の生産に携わっている。また、彼らは、2020年にセント・アサンで生産を担当することになるため、高度な技能を要求される作業のトレーニングも兼ねている。

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