アストンマーティン 伝統のDBシリーズにニューモデル「DB12」登場

アストンマーティン・ジャパンは2023年5月25日、ラグジュアリークラスの2+2のGTカーで、伝統のDBシリーズのニューモデル「DB12」を初公開した。新型「DB12」は25日にフランスのカンヌ映画祭でワールドプレミアが行なわれ、日本でもほぼ同時発表となり、日本市場をターゲットにしていることがわかる。

カンヌ映画祭でのワールドプレミア

また2023年はアストンマーティンにとって創業110周年というだけでなく、DBモデルの誕生75周年という記念すべき年。DB12は、アストンマーティンの新しいロゴを採用した初めてのモデルとなる。

新型DB12のボディサイズは、全長4725mm、全幅2060mm、全高1295mm、ホイールベースは2805mmで、車重は1685kg。フロント・ミッド搭載される、1基ずつ手作りの「M177型」4.0・V型8気筒ツインターボエンジンは、従来より過給圧を高め、最高出力は680ps/6000rpm、最大トルクは先代のDB11から34%もアップし800Nm/2750-6000rpmを発生。動力性能は、0-100km/hm加速が3.6秒、最高速は325km/hとスーパーGTにふさわしいレベルにある。

フロント・ミッドにエンジンを搭載し、トランスアクスル・レイアウトを使用してリヤ・アクスル部にZF製の8速ATと初採用の電子制御リヤディファレンシャル(E-Diff)を搭載して、前後の荷重配分を最適化している。E-DiffはESCシステムと連動し、数mm秒以内にオープン状態からからフルロックまで瞬時に反応する高応答性を実現し、様々な路面に適合できるようになっている。

ボディは、接着アルミニウム構造を採用して軽量化と剛性向上を図り、ボディねじり剛性は従来のDB11より7%向上しているという。

サスペンションには新世代のアダプティブダンパーを装備し、高剛性のスタビライザーと組み合わせるており、GTモードではラグジュアリーな乗り心地が、スポーツ、スポーツ+モードではダイナミックなハンドリングを楽しむことができる。

運転支援システムのエレクトリック・スタビリティプログラム(ESP)はウェット、オン、トラック、オフの4つのモードが設定され、センターコンソールのESPボタンで選択することができる。またドライブモードは、「GT」、「スポーツ」、「スポーツ+」の3種類のほか、グリップの低い路面用の「ウェット」、ドライバーの好みに設定できる「インディビジュアル」を合わせた5モードとなっており、センターコンソールのロータリースイッチでで選択できるようになっている。

タイヤはDB12専用のミシュラン「パイロットスポーツ5 S」を装着。サイズはフロントが275/35R21、リヤは315/30R21。タイヤ内部にはノイズキャンセリング用ウレタンフォームインサートを備えることでロードノイズを大幅に低減している。

エクステリアは、従来のDBのデザインを継承しながらフロント・トレッドが6mm、リヤが22mm拡大し、ラジエーター開口部が56%も拡大され、スプリッターも形状が見直されている。またLEDヘッドライトにはデイタイムランニングライトが備えられている。


インテリアは、センターコンソールのデザインが先代とは異なり、ショルダーラインの下まで達する水平基調で幅広のブリッジ形状を採用。中央には円形のスタート/ストップボタン、その下側にはボタン式からレバー式へ変更されたシフトレバーが配置されている。
またインフォテインメントが一新されている。従来のメルセデス・ベンツ製ではなく、アストンマーティンが新設計した無線通信機能を備えたマルチスクリーンで、タッチコントロール式の10.25インチスクリーンを装備。ナビゲーションもオンライン接続による3Dマッピングを搭載。また専用アプリを利用した無線(OTA)アップデートも可能だ。

オーディオは311スピーカーのシステムを標準装備し、さらにハイエンドの115スピーカーの「バウワー&ウィルキンス」サラウンドシステムをオプションで設定している。

価格

アストンマーティン DB12:2990万円(税込み)

なお、デリバリーは今秋以降が予定されている。

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