アストンマーティン「DBZ」100周年を記念した19台限定のワンオフモデル2車種発売

アストンマーティンとのコラボレーションで知られるイタリアの名門カロッツェリア(車体デザイン・製造メーカー)・ザガートは、2019年に100周年を迎える。この記念すべき年を記念して、アストンマーティンは現地時間の2018年9月19日(英国)、DBZ 100周年記念コレクションを製作することを発表した。

アストンマーティン DB4 GT Zagato
1960年代に製作されたDB4 GT Zagato

この記念コレクションは、サーキット専用モデルの「DB4 GT Zagato Continuation」と、公道走行可能な「DBS GT Zagato」から構成され、製造台数はペアで19台に限定され、個別のモデルの注文は不可とされている。
DB4 GT Zagatoは、DB4誕生の地であるニューポート・パグネルのアストンマーティン・ワークスで、新型DBS GT Zagatoは、アストンマーティン本社のゲイドン工場で製造される。
 

DB4 GT Zagato

「DB4 GT Zagato」は1960年代にサーキットでフェラーリと競うために製作された。2019 DB4 GT Zagato Continuationはアストンマーティン・ワークスの卓越した専門知識とノウハウを結集し、このオリジナルのDB4 GTを忠実に再現、細心の注意を払ってハンドクラフトされる。
DB4 GT Zagato
短いシャシーを備えたDB4 GTの進化バージョンとして誕生したDB4 GT Zagato Continuationは、軽量チューブラー・フレームを薄板アルミニウム製ボディパネルで覆うという、当時と同じ手法で製作される。ボディワークには、パネルの精度と均一性を向上させるために、最先端のデジタルスキャン技術を活用。完成したパネルは、伝統的な手法によって手作業で組み立てられる。ボンネットの下には、ツインスパーク・プラグを備えた有名なTadek Marek製の直列6気筒エンジンを搭載。380bhpを発生するエンジンパワーは、本物だけが持つ忘れがたいドライビング体験を提供するとしている。


 

DBS GT Zagato

DBZ 100周年記念コレクションを構成するもう1台のモデルが、DBS GT Zagatoだ。アストンマーティンとザガートの最新作品となる、この車は、アストンマーティン史上もっともパワフルな車両である新型「DBS Superleggera」をベースにして製造される。

アストンマーティン DBS GT Zagato イメージ
今回発表されたDBS GT Zagatoのスケッチ風イメージ

DBS GT Zagatoのエクステリアは、アストンマーティンの象徴となっているダブルバブル・ルーフを新たに解釈し直した新しいプロポーションを特徴としている。印象的なフロントグリルの処理と、ダイナミックに切り落とされたテールエンドによって、力強いボディがさらに強調され、類まれな存在感を示す一方で、魅力的な新しいシグネチャー・デザインとともに伝統的なザガートの美しさも備えている。

アストンマーティンCEOのアンディ・パーマーは、DBZザガート・コレクションについて次のように述べている。
「アストンマーティンとザガートのパートナーシップは、自動車業界において、もっとも大きな成果を上げ、長期間にわたって良好な関係を構築しています。来年、ザガートが100周年を迎えるにあたり、この重要な節目の年と偉大な2つのブランドの協力関係を祝うために、19台限定で2つの100周年記念モデルを製作します。エンジニアの視点で、お気に入りのアストンマーティンはいつも、次に発表される最新モデルであると言い続けてきましたが、今回は、非常に魅力的な車が2台登場することとなり、ガレージに2台収めなければなりません。」
またザガートの創始者で、現在代表を務めるアンドレア・ザガートの祖父、ウーゴ・ザガートも
「英国は常に私たちの仕事を高く評価してきました。特に、アストンマーティンが、私たちの長年にわたるパートナーシップを祝うために、DBZ 100周年記念コレクションを製作することを、大変光栄かつ誇りに思っています。」
とコメントしている。
 
DBZ 100周年記念コレクションの価格は600万ポンド(税抜き)、日本円で約8億9600万円を予定している。納車は、DB4 GT Zagato Continuationが2019年第4四半期、DBS GT Zagatoが2020年第4四半期から開始される予定だ。
 
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