FCAジャパンは、Alfa Romeo(アルファロメオ)の高性能スポーツサルーン「Giulia(ジュリア)」を2017年10月14日(土)、全国のジュリア取扱いアルファロメオ正規販売店にて発売する。
新型ジュリアは、1962年に誕生した初代ジュリア、ならびに1990-2000年代に絶大な人気を博したAlfa Romeo 156、Alfa Romeo 159の系譜を継ぐ、Dセグメント(アッパーミドルサイズ)のスポーツサルーン。アルファロメオ・ブランドにとってジュリアは、新時代の序開きを象徴するフラッグシップモデルとして重要な役割を担う。
アルファロメオがジュリアに求めたのは、「La meccanica delle emozioni(感情に訴えかけるマシン)」。すなわちドライバーの情感を掻き立てる新次元のドライビングエクスペリエンス。これは標準モデルの「Giulia(ジュリア)」からラグジュアリーグレードの「Giulia Super(スーパー)」、スポーティグレードの「Giulia Veloce(ヴェローチェ)」、さらにはハイエンドモデル「Giulia Quadrifoglio(クアドリフォリオ)」まで、すべてに共通する。
開発チームはこのクルマのもたらす感動を体現するため、アルファロメオを創り上げる5つの特質を定義づけた。それは①革新的なエンジン、②50:50の前後重量配分、③独創的な技術的ソリューション、④卓越したパワーウェイトレシオ、そして⑤洗練されたイタリアンデザイン。
エンジンは、アルミブロックを持つ2リッター直列4気筒ターボ(200ps)と、同排気量で280psを発生する高出力版ユニット、そして510psという圧倒的なパフォーマンスと気筒休止システムによる高効率化を両立した2.9リッターV6ツインターボエンジンの3種類を用意。トランスミッションは全車に8速ATが組み合わされる。
シャシーは新設計のFRアーキテクチャーをベースに、アルミやカーボンといった軽量素材を多用することで、理想的な前後重量配分と卓越したパワーウェイトレシオを実現した。さらに整流効果を高めるボディ底面のフラッシュサーフェイス化や、ブレーキフィールの向上と軽量化を両立する統合型ブレーキシステム(IBS)、アルミ製ALFA LINKサスペンションを全車に標準装備し、ハードとソフトの両面から意のままに操れるドライブフィーリングを実現。
また歩行者検知機能付の前面衝突警報(FCW)/自動緊急ブレーキ(AEB)など先端の安全装備も搭載。「スーパー」以上のグレードでは、高速走行時などでドライバーの負荷を軽減するアダプティブクルーズコントロールやブラインドスポットモニター(BSM)も装備する。
エクステリアは、アルファロメオの伝統に則り、スピード感にあふれたデザインを採用した。ライト周りはLEDデイタイムランニングライトやLEDテールランプにより、新時代にふさわしい意匠を表現。さらにフロントオーバーハングを可能な限り切り詰め、操縦安定性の向上と安定感あるフォルムを実現。なおボディカラーは全14色を設定している。
全車レザーシート仕様となるインテリアは、心地よい“目的地への移動”を提供。後席にはクラスをリードする広大な居住空間を確保したのも特徴だ。標準装備の車載インフォテインメントシステム「Connectシステム」(8.8インチディスプレイ、音声認識機能付)は、さまざまなコンテンツを大型センターディスプレイに表示し、ロータリーパッドにより直感的に操作でき、Apple CarPlay/ Android Autoにも対応。スマートフォンとの連携が可能となっている。
各グレードのキャラクターは次の通り。
■GIULIA(受注生産モデル)
スタンダードグレードの「ジュリア」は、プレミアムサルーンに求められるスポーティかつ上質な走りや快適性を実現。パワートレインは、2リッター直列4気筒マルチエアツインスクロールターボエンジン(200ps)に8速ATが組み合わされ、装備はバイキセノンヘッドライトをはじめ、17インチアロイホイール、レザーシート、6ウェイパワーシート、車載インフォテインメントシステム「Connectシステム」などを標準装備。“すべてのモデルが高水準”とするジュリアの思想を反映した、充実の内容となっている。
■GIULIA SUPER
「ジュリア スーパー」は、イタリア車に期待される上質さを存分に満たすラグジュアリーグレード。パワートレインはGIULIAと共通の2リッターターボエンジン+8速ATで、足回りには18インチアロイホイールが装備される。装備は、プレミアムレザーシート、ステッチ付のレザーインストルメントパネル/ドアパネル、ウォールナット/グレイオークのウッドパネルなどによりワンランク上の上質感が追求され、さらにharman/kardon製プレミアムオーディオシステムを装備し、音響性能もグレードアップしている。
■GIULIA VELOCE
「ジュリア ヴェローチェ」は、上質さと高次元の走りを両立したスポーティグレード。エンジン最高出力は280psにまで高められ、刺激的なドライビングをもたらす。さらにシリーズで唯一4輪駆動システムを採用し、あらゆる環境下で安定した操縦安定性を発揮する。装備は専用バンパーや18インチアロイホイール、スポーツレザーシート、アルミインテリアパネルなどにより、スポーティ感が高められ、またパワーアップに伴い、ブレーキ性能も強化されている。
■GIULIA QUADRIFOGLIO
ジュリアのラインアップの頂点に君臨する「ジュリア クアドリフォリオ」は、2.9リッターV6ツインターボエンジンを搭載し、510psの圧倒的なパワーを誇るハイエンドモデル。0-100km/h加速は3.9秒、最高速度307km/h(ともに欧州仕様参考値)を誇り、2016年に独ニュルブルクリンク北コースで当時の4ドアセダン世界最速記録の7分32秒を樹立。装備は、アクティブエアロスプリッターやトルクベクタリング、前後異サイズの19インチワイドタイヤ、ヴェローチェよりさらに大型化したブレーキシステムなど専用の空力・足回り装備に加え、カーボンエンジンフードやカーボンルーフパネルを採用することで、3.0kg/hp(乾燥重量)未満という世界トップレベルのパワーウェイトレシオを実現。プレミアムセグメントの高性能モデルをも圧倒するパフォーマンスを手にしている。