アルファロメオ アルファのトップレンジに立つ高性能スポーツセダン「ジュリア」が復活 

ミラノ近郊のアルファロメオ博物館を舞台にベールを脱いだ新型ジュリア
ミラノ近郊のアルファロメオ博物館を舞台にベールを脱いだ新型ジュリア

FCAグループのアルファロメオにベルリーナ(セダン)、「ジュリア」がついに復活した。アルファロメオ・ジュリアは1962年~1978年まで生産されたスポーツセダンの名称として知られている。そして2015年6月24日、ミラノのアルファロメオ歴史博物館で報道関係者に公開され、アルファロメオのブランドを象徴する、最新の後輪駆動の高性能スポーツセダンとして復活が宣言された。

新型ジュリア グワドロフォリオの開発は、選抜されたエンジニア、デザイナー、デザイナーから構成され、FCA社内で「スカンクワークス」と呼ばれている特命チームにより行なわれた。スカンクワークスという名称は、最も難しく、革新的な技術が必要とされる開発に関わるチームのアメリカ式ニックネームだ。

スカンクワークス・チーム
ジュリアの開発を担当した特命チーム「スカンクワークス・チーム」

また新型ジュリアは、伝統に忠実でありながら新しいパラダイムを体現するニューモデルとして位置付けられ、新たにデザインされたニューエンブレムを装着していることにも注目したい。新エンブレムは外側のデザインはモダン化される一方で、一目で分かる伝統の形状とエレメントは継承されている。

新型ジュリアは、他のアルファロメオと同様に一目で分かるイタリアデザイン、超高出力かつ革新的なエンジン、50/50の完璧な重量配分、独自の技術的ソリューション、最高のパワーウェイトレシオなど、世界で最も魅力あるブランドにふさわしい内容が盛り込まれている。

アルファロメオ 新型ジュリア ミラノ

そしてそのコンセプトは「meccanica delle emozioni(感情を持つ機械)」だ。シートに座るだけで、ドライバーを中心として作られ、感情をかき立てると共に息を呑むドライビングを予感できる感覚に包まれる。繊細なステアリング、応答性の優れたアクセル、迅速に反応するシフトとブレーキがこの感覚を現実のものにする。また後輪駆動と4WDはアルファ ロメオの真のルーツの証であり、ドライビングプレジャーを生み出すための技術的なソリューションとなっている。

ジュリアのエクステリアはイタリアデザインの真髄であるプロポーション、シンプルさ、上質な表面処理を盛り込み、特にプロポーションはクルマ全体の技術的アーキテクチャーの基盤部分であり、50:50の重量配分と後輪駆動、ロングノーズ、ロングホイールベース、ショートオーバーハングというパッケージデザインとされている。そのため、エンジンや主要コンポーネンツはホイールベース内に配置されている。

アルファロメオ 新型ジュリア ミラノアルファロメオ 新型ジュリア ミラノ

搭載エンジンはアルファ ロメオの新しいベンチマークとなるべく、最新技術が投入されている。フェラーリ出身のエンジニアによりチューニングされたこの6気筒のターボ付きエンジンは510psの出力を発揮し、動力性能は0-100km/h加速をわずか3.9秒という驚異的なパフォーマンスを実現している。ハイパワーと強力なトルクにもかかわらず、この新しいエンジンは気筒休止システムを備え、優れた燃費であるという一面も持っている。さらにアルファロメオならではの官能的なサウンドの魅力も併せ持っている。

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サスペンションはフロントは仮想キングピン軸を持つ新開発のダブルウイッシュボーン式、リヤはマルチリンク式で、コーナーでは一定したキャスタートレールを維持し、常に完璧なフットプリントを維持し、大きな横加速度にも耐えることができる。

リアデフは左右ホイールへのトルク配分を個別に制御することのできるダブルクラッチ式トルクベクタリングを採用。したがってESPに頼ることなく積極的な星利を楽しむことができる。またブレーキはESPとサーボを組み合わせ、優れた応答性を発揮する電気機械式システム(インテグレーテッド・ブレーキシステム)を備えている。

新型ジュリアは、空気抵抗を最小限に抑えるとともに、コーナーでの完璧なバランス、ダウンフォースを実現するため、フロント用のアクティブ・エアロスプリッターが装備されている。この高度なシステムは車載電子システムの頭脳であるシャシー・ドメインコントロールユニットによって制御される。

アルファロメオ 新型ジュリア ミラノ

シャシー/パワートレーン制御は、Dynamic、Natural、Advanced Efficient(アルファ ロメオ初となる省エネモード)、およびRacingという4モードのアルファロメオ DNAシステムを備えている。ステアリングスイッチはDNAシステムのセレクターとインフォテインメントシステムのための2つの使いやすいスイッチが備えられている。

ジュリアのボディは、卓越したパワーウェイトレシオ(3kg/ps以下)とするため、ボディ各所に超軽量素材を使用している。たとえばプロペラシャフト、ボンネット、ルーフはカーボン製、エンジンはもちろん、ブレーキ、サスペンション(フロント・アッパーマウントを含む)、ドア、ウィングなど多くのコンポーネントはアルミ製だ。さらにリヤのクロスメンバーはアルミ複合材とプラスチック製だ。

アルファロメオの新エンブレム
アルファロメオの新エンブレム
アルファロメオ 新型ジュリア ミラノ
リヤスポイラーはカーボン製

ブレーキシステムはアルミ製部品とカーボンセラミック製、シートの構造フレームはカーボンが使用されている。このような徹底した軽量化にもかかわらずクラス最高のねじれ剛性を備え、長期にわたる品質維持、音響面での快適性、極端な負荷条件下であっても優れたハンドリングを保障している。

なお今回はプレビューイベントでの発表のため、新型ジュリア クオドラフォリオの詳細情報はフランクフルトショーで2016年モデルとしてワールドプレミアを行なう予定だ。

 

アルファロメオ関連情報

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FCA公式サイト

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