FCAジャパン 各ブランドが好調で2017通年で過去最高の販売台数を達成

FCAジャパンの2017年の合計販売台数は2万1938台に達し、年間最多の登録台数を記録した。前年比では外国メーカー車市場全体の前年比(3.7%増)に対し約2倍の7.3%増加となり、また過去8年間で7回目のプラス成長となった。

FCAジャパン 各ブランドが好調で2017通年で過去最高の販売台数を達成

好調の背景は、アルファロメオ、フィアット、ジープ、アバルトの各ブランドでそれぞれ商品の充実を図ったことと、ブランドの訴求力を高めるディーラーの再編が販売を後押ししたことが挙げられる。

ジープは2017年に前年実績を7.6%上回り、年間販売台数が初めて1万台を突破。ジープのアイコン「ラングラー」、スモール SUVの「レネゲード」、フラッグシップモデルの「グランドチェロキー」の3モデルが過去最高を達成するなど順調に推移した。2017年12月に発売した新型「コンパス」が好調なスタートを切ったことも、販売増の要因に挙げられる。また、新しいコーポレート・アイデンティティ(CI)を含めた正規販売ネットワークの全面アップグレードもブランド強化に寄与した。2016年10月に第1号店が完成した新CI店舗の数は、2018年2月2日時点で全73拠点中32店舗にまで増え、リニューアル計画は順調に進んでいる。

フィアット/アバルトも好調な販売を維持した。アバルトについては前年比43%の大幅増を達成し、正規販売チャネルとして過去最高の販売台数を記録。2017年2月にマイナーチェンジしたアバルトの中核モデル「595」シリーズと、2016年10月に販売を開始した「124 スパイダー」の販売が好調なことに加え、2016年7月にフィアット/アバルトの正規販売チャネルを統合したことによる顧客層の拡大が好調の要因として挙げられる。

アルファロメオも前年実績を上回った。2017年はフラッグシップモデルの新型車「ジュリア」を投入し、同時に販売チャネルの専売化を加速させるなど多くの話題を集めた。ジュリア取り扱いアルファロメオ正規販売店の数は2018年2月2日時点で47拠点となっている。

2018年からジープ正規販売店は日本初のSUV専売チャネルとして全国に展開し、新CIを取り入れたジープ販売店のリニューアルを継続する計画。FCAジャパン全体で、さらなる販売増を達成できるか、注視していきたい。

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