吉田由美のピンポイント＆チャームポイントVOL42
2014年9月にワールドプレミアされた「ジャガーXE」。一般公開はその後のパリサロン以降ですが、私が初めて目にしたのは2015年のジュネーブモーターショー。それ以来、試乗するのがとても楽しみでした。
なぜなら他のジャガーのモデルに比べるとひとまわり小さく、日本の立体駐車場にも収まる全長4680㎜×全幅1850㎜×全高1415㎜。なんとも身近に感じられるサイズのジャガーなんですもの！
ジャガーというと、品のある佇まいと清潔感があり、個人的にも好きなブランド。「大人になったら、こんなクルマに乗りたい」と思わせるような、“精神的な憧れのクルマ”です。
他のジャガーのモデル同様、ボディにはアルミニウムを使用したモノコック・ボディ。その量はなんと75％以上とのこと。もちろん軽量化であるとともに、剛性や安全性も確保されています。
エンジンはガソリンが2.0Lと3.0Lの2タイプ、4グレード。ちなみに今回私が試乗したのは「XE2.5ポートフォリオ」。240ps、4気筒ターボエンジンのものです。
そして今回は、クリーンディーゼルエンジンモデルも日本に導入されます。2015年は続々、輸入車のディーゼルモデルが日本に導入されますが、これも楽しみ～。
そして私が「XE」を見て一番私が反応したのは、シートなんです。穴の空いた「パンチング」のシートはほかにもありますが、どちらかというとスポーツタイプのクルマに多く、穴も少し大きめのごつい感じ。
でもXEのシートのパンチングは割と小さめで、しかも優雅にデザインされている、女性的なパンチング。そういえば少し前ぐらいからパンチングのものは流行っていて、私も最近はパンチングのサンダルを買い揃えまくりだったりします（笑）。
シートって、見る時期によって「この素材だと夏は暑苦しい」と感じたり、「冬だったらいいけど」と思うようなものもしばしば。それに比べるとアイボリー×パンチングの組み合わせは一見、夏っぽく感じられそうですが、おそらく真冬に見ても寒々しくは見えないはず。このあたりがジャガーの優雅さ、デザイン力の秘密なのかもしれませんね。
