吉田由美のピンポイント&チャームポイントVOL28
あけましておめでとうございます。2015年も引き続き、吉田由美のコラム、ご愛読のほどよろしくお願いいたします。
さて2015年最初の「ピンポイント&チャームポイント」は、年末年始にお借りしていた「アウディS1」をピックアップしました。

「S1」は、アウディイチのコンパクトサイズカーA1をベースに、2.0Lターボエンジンを搭載。6速MTにアウディ自慢の4WDシステム「クワトロ」をぎゅぎゅっと盛り込んだ、スポーティ&コンパクトカーなのです。
最近、コンパクトサイズでありながら、こういった少し尖ったというか、スポーティなクルマは、MT車が多いのですが…S1もまさにそういったタイプの車で、ミッションはMTオンリーの設定です。しかも最近のこの手のクルマ、本当に運転しやすいのです。その中でもS1の運転のしやすさはピカイチ。
実は私は、MTの運転が苦手なんです…(小声で)、特に坂道で信号待ちなどで止まってしまったりすると、もう心臓バクバクの焦りまくり!(笑)。今もなお坂道発進が恐怖なんです。でもアウディS1には「ヒルスタートアシスト」が標準装備されているので、それほど神経質にならなくても楽に坂道発進ができます。
しかし何より私にささったのは、シフトレバー。アウディというとシフトレバーに限らず、インテリアにアルミのポイント使いが多いのですが、シフトレバーの握る部分がアルミだと、夏に熱くなりすぎてやけどする危険があります。それが、このS1のシフトレバーは、ほどほどにアルミが使われているのもの好感度大。

また、シフト操作も「軽すぎる」というほどは軽くはないものの、適度な手ごたえと軽やかさのバランスが絶妙な状態の中でシフトチェンジができるので、なんか運転が上手くなった気分。さらに、加速も楽しいし、気持ちいい~。
コンパクトなクルマで、実際の“疾走感”というより、疾走する気分を味わえる“なんちゃって疾走感”もそれなりに楽しいけれど、違いのわかる大人には、本物志向の疾走感が感じられる、こういうクルマのほうがしっくりくるのかも!?