VOL.112 吉田由美のピンポイント&チャームポイント
アルファロメオ初のSUV「STELVIO(ステルヴィオ)」
その名前の由来はアルファロメオらしからぬ(?)、イタリアのアルプス山中にあるステルヴィオ峠からというのも珍しいし、しかもアルプス峠では2番目の標高というのも、「なぜ1番ではなく2番?」というところもツッコミどころ。というかこの後、1番が登場するのかも?なんて深読みしたりして!?
というだけで、いかにこのクルマの性能に自信があるかが伺えますが、それはニュルブルクリンクの北コースに於いて「ステルヴィオ クアドリフォリオ」が7分51秒7で「量産SUV最速」という称号を獲得したということで証明されています。
でも・・・それ以上に私の心を動かすものがありました!
走りには疎い私が言うのもなんですが、このクルマのハンドリングは、私が解るぐらい凄い!よく「クルマは10m走ればわかる」とか「角を一つ曲がればわかる」という方がいますが、まさにそんな感じ(イメージです)。いえ、それですべてがわかるわけではありませんが、駐車場から公道に出るために角を曲がるときに「え?」と思うぐらい感動!
そして新型「ステルヴィオ」のメディア試乗会は軽井沢で行なわれましたが、驚くほどクイックィッと曲がる!
それで私はSNSでその驚きを表現したのですが、再び私の生活の中で「ステルヴィオ」を試乗することに。
しかし軽井沢では気になりませんでしたが、縦に入力が入ってひょこひょこするのが気になるものの、曲がりっぷりの良さは同じ。
私、ハンドリングで感動したのは、BMW以来。BMWに「アクティブステアリング」が採用されたばかりの時に、当時BMWの広報車の貸し出し拠点である代々木の駐車場から一般道に出たとき以来の感動~!
美しい姿をしながらよく曲がる・・・例えるなら、現役時代の浅田真央ちゃんが氷上で華麗な演技をするレベル。美しくてしなやか、だけどスピード感もある。トリプルアクセルを跳べる!みたいな。でも個人的には手足が細くて長く、体の柔らかい真央ちゃんのスピンは好きだな~。
真央ちゃんといえば、思い出されるのは2010年バンクーバーオリンピックでの銀メダル。銀メダルって本当はとても素晴らしいのですが、日本国民の期待が大きすぎたのかな。確かにキム・ヨナ選手の演技は美しくて滑らかで素晴らしかったけど、オリンピックの女子シングルで史上初めてショートプログラムでトリプルアクセルを成功させ、フリーの演技でも成功。・・・・・・なのに銀メダル。これは真央ちゃんだけではなく、私たちにとっても悔しい悔しい銀メダル。でも記憶に残る演技でしたね。「ステルヴィオ」が2番目の峠ということで、銀メダルの真央ちゃんと少し重ねてみました。
でもそんな一芸に秀でたタイプこそ、アーティストタイプ、侍タイプ。不器用だけどカッコイイ。女性はそんな男性に弱いのです。少なくとも私は・・・(笑)。