VOL.110 吉田由美のピンポイント&チャームポイント
自動車メーカーやインポーターは、「フルモデルチェンジ」ならわかりやすいのですが、「マイナーチェンジ」「ビッグマイナーチェンジ」「フェイスリフト」など、いろいろな呼び方で表現して、さらにはそれをすべて「新型」と呼ぶので実はちゃんと確認しなくてはいけません。
ちなみに今回「マイナーチェンジ」したのは、「MINI 3ドア」「MINI 5ドア」「MINI コンバーチブル」のハッチバックタイプ3兄弟。
現行型MINIは2013年にフルモデルチェンジしていますが、今回の「新型」では見た目も結構変わっています。
そもそもブランドの顔ともいえるエンブレム。現行型MINIは丸で囲まれたMINIの文字のまわりに鳥の羽のようなものがついているものでしたが、その羽のデザインが変わり、直線的なグラフィックデザインに。しかも少しエンブレム自体が薄くなったような気がします。これも軽量化なのかも!?
そしてMINIといえば丸形モチーフ。丸形のヘッドライトや六角形のグリルなどは、もちろんこれまでのイメージを踏襲していますが、よく見るとこちらも進化しています。以前はヘッドライトの中に黄色いライトが「泣きぼくろ」のように入っていましたが、新型ではヘッドライトの中にLEDのデイライト・ランニングを標準装備して目元はくっきりし、さらにオールクリアなキラキラお目目に。
そしてリヤのライトも大きく変わりました。新型は英国のユニオンジャック柄が左右非対称に取り付けられています。
ユニオンジャックはエクステリアのサイドにも、室内のインテリア・サーフェスにも、そしてコンバーチブルの幌にも採用され、プチ「ユニオンジャック祭り」状態。しかもスタイリッシュでお洒落な「ユニオンジャック」となっています。
そして変わったのは外観だけではありません。
パワートレーンを一新して新開発の7速ダブル・クラッチ・トランスミッションを採用しました。乗った瞬間、「これってMINIだよな~」と思うし、MINIのドライブの代名詞「ゴーカートフィーリング」しか言葉が頭に浮かばないドライブフィーリング。
コネクテッドの機能もスマホと連動して遠隔操作できる「MINI connectedアプリ」を使えばドアロックの解錠をはじめ、夜間に広い駐車場などでヘッドライトを点灯させて位置がわかる「リモート・ライトフラッシュ」などの機能もあります。
今後はイヤーモデル毎の年次改良で、先進安全装備のアップデートや新技術の導入などを加えた「ビッグマイナーチェンジ」が増えるのかも。