VOL.102 吉田由美のピンポイント&チャームポイント
このところSUVブームなのは皆さんもよくご存知だとは思います。
そのためいろいろなブランドから大きなもの、小さなもの、クーペスタイルのものなど、いろいろなタイプのSUVが次々に登場し、今、最も勢いのあるボディスタイルです。
今年1月に、今春日本で発売される、まったく新しい「BMW X2」にひと足早く試乗するために、ポルトガル・リスボンに行ってきました。
新規の新型車「BMW X2」は、FFプラットフォームを採用した、BMWで最もコンパクトなSUVです。と言いつつ、サイズは「X1」の横幅を大きくし、短く低くしたものなので、この場合、「X1」と「X2」どちらが本当の「BMW最小SUV」なのか悩みどころです。
一見、X2はX1のクーペ版のように思われますが、X1はSAV、X2はSACです。SAVはスポーツ・アクティビティ・ヴィークルで、BMWではSUVをSAVと呼びます。SACは、スポーツ・アクティビティ・クーペということで、コンセプトが異なるんです。
ですから、エクステリアもそうですが、「X1とは共通のものは全くない」とのことに驚き。すべてオリジナルデザインだそうです。
加えてX2にはCピラーにBMWのエンブレムがついて、トレードマークのように目立ちます。
さらには最新の先進安全装備や最新のBMWコネクテッドドライブが搭載され、ヘッドアップディスプレイも導入するなど、先進装備も充実しています。
ちなみにポルトガルで試乗したのは2.0Lのディーゼルエンジンで、四駆の「X2 xDrive 20d M Sport X」でしたが、日本に導入されるのは今のところガソリンエンジンのみとのことです。
そして最も私の印象に残ったのが、X2のコミニュケーションカラー(イメージカラー)、「ガルバニックゴールド」という、ちょっと大人っぽいイエロー。そういえばX2と同じようなコンセプトで約1年前に発売されたアウディQ2も黄色い「ベガスイエロー」がコミュニケーションカラーでした。
そう考えてみると2017年末に発売されたスズキXBEEにも「ラッシュイエローメタリック」があり、トヨタ CH-Rにもオレンジがかったイエローがありました。とはいえ、CH-Rの場合は、コミュニケーションカラーはグリーン系でしたけど。
先日、日本で発表されたランボルギーニ ウルスも「Giallo Auge」という黄色。日本での発表会では白いウルスだったので、「黄色じゃなくて残念」と言っていたプレスの方もいたぐらいでした。
なぜコンパクトSUVに黄色?ということを私なりに考えてみました。
だいたい色の役割は決まっています。
例を挙げると、ちょっと古くなりますがスーパー戦隊ものの草分け的存在「秘密戦隊ゴレンジャー」。5人のヒーローたちが色分けされていて赤は主役。青はカッコイイ系でサブリーダー。グリーンは癒し系。イエローはカレー好きな食いしん坊キャラ。ピンクは紅一点の女性・・・。これは水戸黄門でもキャラクター配分は同じような構成になっていて、色分けするとこの5色がぴったり当てはまります。
というわけで、私が勝手に黄色でイメージするのは
「食いしん坊」
「カレー」
「どこかうっかり隙がある」
「ぽっちゃりさん」
など、なんとなく親近感が持てる感じ。だからこそ今、ボディスタイルがクーペやセダンなどに比べると「ぽっちゃり」しているSUVには、食いしん坊のイエローがピッタリなのかもしれません?と言っても、海外の方はそんなことは知らないので、こちら、わたくし吉田由美のあくまで仮説です(笑)