吉田由美のピンポイント&チャームポイント VOL10
ゼネラルモーターズ(GM)の「キャデラックCTS」と「シボレー・コルベット」の豪華2本立て試乗会に行ってきました。今回のこの試乗では、クルマの電子化にグッと来ましたが、中でも私をぐっとさせたのはキャデラックCTSのセンターコンソールの扉です。
電動スライド式で、まるでミニバンの電動スライドドアが小さくなって、センターコンソールのふたになった感じ。なので、最初に少し力を与えると、開くし、閉まるんです。しかも、開閉時に小さく聞こえるモーター音がちょっと楽しい。
おそらく、これまでも高級車などには開閉時にバネかなんかで開閉をゆっくりするものはあったと思いますが、自動はあんまり見たことがないような気がします。
ほかにもグローブボックスの開閉も、カーナビ脇のスイッチでオープン。ただし、閉めるのは手動なんですけどね(笑)。挙句の果てに、ハザードスイッチも液晶で、しかもこちらは長押ししないとつきません。日本では合流などで入れてくれた時にそのクルマに感謝を表す、サンキューハザードでも使うし、もちろん渋滞の最後尾など、とっさの場面で使うことが多いので、ハザードの長押しは安全面からいってちょっと不安です。
それにしても、この「オール電化」感の強いキャデラックCTSですが、一緒に乗ったコルベットにもそれを感じたので、北米は「おもてなし」をしてもらったり、楽ちんなのがお好みなんでしょうかね。欧州は、どちらかといえば、おもてなしする方が好きだったりして、自分で何かをやるのが好きなのかも、とインテリアの使い勝手で、欧米の違いを感じたりしました。
でもどちらかといえば、甘やかされまくりの日本女子には、本当はアメリカ車の体質のほうが向いているのかもしれませんね。