【今日の編集後記】凄いぞ!笹原右京 FIA F4第3戦、第4戦

ゴールデンウイーク満喫してますか?大渋滞の中富士スピードウエイで行なわれたスーパGT第2戦を取材に行ってきました。

この時期、天気がいいとすこぶる快適で、若干、花粉症の影響も残しつつ晴天の富士スピードウエイに行ってきました。3日の朝はまぁ、渋滞が凄かった。2日の夜10時頃から東名の下り線では渋滞が始まり、夜中もずっと渋滞してましたね。

FIA F4の第3戦で3位の笹原右京さん。いいレースでしたが、優勝以外不満の様子

さあさあ、SGTですが、サポートレースはFIA F4のレースがあります。以前お伝えしたザ・モーターウィークリーチームのドライバーを務めた笹原右京さんが今季から出場しています。開幕戦の岡山では優勝と2位という結果で今回が第3戦と第4戦です。

F4レースは世界基準で行なわれているフォーミュラのエントリーカテゴリーで、国内では2015年にスタート。主要部品を日本の企業が提供するという役割をもち、シャシーは童夢F110というワンメイク。エンジンは2.0L 4気筒で、160ps。量産エンジンをベースにして改良した専用エンジンでトムスTZR42というエンジンを搭載。6速シーケンシャルのパドル操作で操ります。レースは土曜と日曜にそれぞれ決勝レースがあり、グリッドは予選結果順が土曜の決勝グリッド。日曜は予選のセカンドベストを採用しています。タイヤはダンロップのワンメイクです。

右京さんはホンダのスカラシップでHFDP/SRS/コチラレーシングというチームからエントリー。Honda Fomula Dream Projectで参戦しています。今回の予選は6位でしたが、走ってはいけない場所を走行したとかで8位に降格でした。まぁ、縁石の内側とかコースの外に飛び出したとかありますからね。

土曜の決勝はそれでも追い抜きまくり、3位表彰台です。相当ナイスなレースでした。が、直線が遅い。これはかなり苦しいレースだったと思いますね。

翌日の日曜は4位のグリッドからスタート。予選結果が今一つの理由を本人に聞いたら「クリアラップを取れなくて、満足にタイムアタックができなかった」と言ってましたが「それも僕の責任なのでレースは頑張ります」と言ってました。その日曜ですが、土曜日よりもさらにストレートが遅く見える。ライバルたちがミスを犯して、一時トップに立ちましたが、スピードに勝る宮田莉朋選手にかわされ、最後はチームメイトの大湯都史樹選手にもかわされ3位でゴール。

こちらは悔しいレースだったと思います。レース後に話を聞いたら「なんもできなかった。ミスは全くなかったし、相手がミスしてくれてラッキーなところもあったのに、悔しい。次のレースまでになんとかしないと」と言ってました。我々が見ていてもストレートが遅い。でも100Rが異常に速いんです。

富士を走ったことがある人ならわかると思いますが、100Rで微妙なスリップアングルを維持しながらコントロールするのって勇気もいるけど、テクニックがないと走れないですよね。そこが右京さん、めちゃ速い。本人も「セカンドセクションは大得意なので、そこでストレートが遅い分タイム稼いでます」と言ってたし。ストレートはスリップに付けないくらい遅いので、可哀想ってタカハシは思うのです。それで3位をゲットするあたり、凄いドライバーです。

シリーズのポイントリーダーは宮田選手に抜かれましたが現在2位。次戦のオートポリスに期待しましょう。

ちなみにF4のドライバーは若手登竜門というだけあって、宮田選手は17歳。あら、免許持ってねぇ~じゃん、という年齢です。チームメイトの大湯選手も19才。右京さんもまだ21歳です。世界基準なので、近い将来、F-1ドライバーが育つんでしょうね。右京さんももちろん、F-1ドライバーを目指してます。

レース後はDJの藤本さんとツーショット。表彰台裏の控室で気さくに応対してくれました。

スタート前のグリッドでは、多くの関係者が「右京頑張れよ!」と声をかけてました。

さて、日曜の朝ですが、この方は朝食を召し上がっています。これケーキじゃん!ぶよよ~んと成長するんでしょうね。

土曜日のポールポジションインタビュー記者会見

話は前後しますが、土曜日のSGT予選ではポールポジション会見がありました。500はレクサスLCでZENT セルモの立川祐路、石浦宏明組で300がAMG GT3のグッドスマイル初音ミクで谷口信輝、片岡龍也組です。こちらは片山右京さんが監督なので、右京ざんまい。

決勝はZENTの完勝でした。500kmの長丁場で一度もトップを譲らず完璧でした。一方の300は左フロントタイヤが2回もバーストするアクシデントで、残念なんがら戦線離脱を余儀なくされてました。結果はレクサスRC-Fで開発は立川祐路さんが関わっているそうで、レースガレージはこちらもセルモ。セルモ、レクサスづくしでした。

ZENTセルモ完勝。立川祐路、石浦宏明組です

この模様は5月13日放送のザ・モーターウィークリーでSGTオフィシャルアナウンサー・ピエール北川さんにお伝えしてもらいます。そしてオートポリスのレビューもお楽しみに。

決勝レースが始まる前にグランドスタン裏のイベント広場を偵察。すんごい人の数。溢れています。土日で9万人以上の来場者があったようで、SGT大人気イベントですね。

ふと見れば、見たことのある方。吉田由美さんがJAFブースでトークショーやってました。残念ながらトークの中味は聴けませんでしたが、JAFのお堅いトークショーで「そんな運転してら、どよよ~ん」とか言ってたのだろうか。。。

スバルのピットにもお邪魔しました。なんか300は難しくなってますよね。タイヤにも負担がかかるし。次戦のオートポリスではフロントタイヤにかかる負荷を少し変えてみるようなコメントがありました。昨年の勢いを取り戻してほしいものです。

スバルチームは、ピットにお邪魔すると、ドライバーやメカニックたちのほうから「こんにちわ!」って挨拶してくれます。海外のチームみたいで素晴らしいですね。もともと部外者立ち入り禁止エリアですから、メディアと言えども部外者には違いありません。顔見知りになるとやっと入れるという世界なのですが、スバルはそのあたりがあか抜けてます。

さて今週は、デスクワークをこなし、SGTの取材だけという比較的楽な一週間でした。このあとも少し時間がありそうなので、連休を連休できなかったので、代休消化をしますかね。でも原稿は溜まっとるがの。

自動車技術会
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