先日アルファロメオ・ジュリエッタの試乗チャンスがあり、小田原付近をベースに箱根周辺を試乗してきた。
今回試乗することになった理由のひとつとして、1750ccエンジンを搭載するクワドリフォリオベルデのグレードに、左ハンドルのマニュアルが設定されたことがある。ジュリエッタ導入のタイミングで限定モデルとして数十台だけ左ハンドルのマニュアルを入れた経緯があり、そのときは発売と同時に完売したそうで、さらに、その後もう一度台数限定で輸入し、そのときも即、完売したそうだ。
そこで、それほど人気があるのであれば、カタログモデルにしてしまおう、ということでモデルラインアップに加わったのだ。
右ハンドル、左ハンドルで何が違うのか?実はフィーリングまで違って感じてしまった、というのが正直なとこ。フロントのタイヤハウスの位置がペダル配置に影響して、ポジションが微妙にことなる。右ハンドルはペダルが左側へオフセットされ、クラッチペダルの左側にはフットスペースはなく、左足は操作しないときは手前に置くことになる。一方、左ハンドルの場合、クラッチペダルの横にフットレストがあり、ドラポジ的にはコチラがベストなポジションに感じる。
ペダル間も違うように感じ、何はともあれ、足元の広さが圧倒的に左ハンドルのほうがゆったりしている。だから、走りに対する影響も精神的になのか、物理的なのか分からないが左ハンドルのほうが、ブレーキ剛性も高く感じ、ハンドリングがリニアでクルマとしての剛性感も高く感じてしまうのだ。もちろん、クルマにはその違いが存在するわけではない。同一仕様であり、まったく同じもの。運転のしやすさで好きなほうをチョイスすればいい。しかし、重量物が右側か左側かでクルマの挙動には少なからず影響が出ているのではないかと予測する。
6MTにD・N・Aが付き、走りはアグレッシブ。DCTのNモードは少し環境性能よりのセッティングであるため、もう少し滑らかにしてほしいが、MTのNモードは調度いい。自分で操作できるメリットが活かされているのでしょう。Dモードはさすがにダイレクトなハンドリングでダイナミックな走りができるから、箱根周辺では実に楽しい。
エンジンは伝統の1750ccにターボ付き。エンジンはさすがにイタリア車、気持ちよくまわりサウンドもいい。そしてミラーやドアハンドルなど、アルミ削り出しか?と思わせるような仕上がりは、さすがにプレミアムブランドだと思う。こういったちょっとした工夫が国産車には不足しているのではないかと感じる。
そして新色の追加。レッドレザーとの組み合わせにはソリッドブラックのボディカラーを持つモデルが追加された。黒と赤、おしゃれですね?。