FCAジャパンは2019年2月28日、2018年10月にマイナーチェンジしたジープのミッドサイズSUV「チェロキー」のラインアップに、ベースグレードの「ロンジチュード(Longitude)」と、本格的なオフロード性能を持つ「トレイルホーク(Trailhawk)」の2モデルを追加し、3月9日から発売すると発表した。
2018年10月のマイナーチェンジで、フロント周りを中心とした大幅なデザイン変更やライト類のLED化により、フラッグシップモデル「グランドチェロキー」と共通する精悍な外観となったチェロキー。装備の充実を図ることで価格の競争力も向上する。
その装備では、Apple CarPlay/Android Autoに対応した第4世代のインフォテインメントシステム「Uconnect」を採用。両手がふさがった状態でも足先の動作だけでリヤゲートを開けることができるハンズフリーパワーリフトゲート、そして歩行者検知機能を付加したクラッシュミティゲーション(衝突被害軽減ブレーキ)付きの前面衝突警報が全モデルに標準装備された。
デビュー時点ではレザーシートなど装備が充実した「リミテッド」と、導入記念限定車の「ロンジチュード・ローンチエディション」の2モデルがラインアップ。そして今回、ベースグレードの「ロンジチュード」と、本格オフロード走破性を備える「トレイルホーク」の2モデルを追加した。
ロンジチュードは、自然吸気の2.4L・直列4気筒マルチエア2エンジンを搭載し、最高出力177ps、最大トルク229Nmを発生。スタート&ストップ機能の搭載により、JC08モード燃費は10.2km/Lに。またエンジン振動の低減や静粛性の向上が図られている。
トレイルホークは、従来の3.2L・V6エンジンに代えて新設計のダウンサイズした2.0L・直4直噴ターボエンジンを搭載している。このエンジンはツインスクロール式ターボを装備し、低回転域から優れたレスポンスを実現。従来のV6エンジンに比べて最高出力は同等の272psだが最大トルクは85Nmアップの400Nmを発生する。なおトランスミッションは、ロンジチュード、トレイルホークともに9速ATを搭載する。
また、このエンジンはターボエンジンにもかかわらずレギュラーガソリンに対応し、JC08モード燃費は10.4km/Lと経済性にも優れている。さらに、トレイルホークは「トレイルレーテッド」にふさわしいパフォーマンスを持ち、雪道、砂地、岩場など厳しいオフロード環境で真価を発揮するジープ・アクティブドライブロック(ロッキング・リヤディファレンシャル付)やオフロードサスペンションを採用し、本格オフロード4WDにふさわしい走破性を実現している。
ドライバー支援システムは、ストップ&ゴー機能付アダプティブクルーズコントロール、車線逸脱警報プラス、ブラインドスポットモニター/リヤクロスパスディテクション、リヤカメラ、パークアシストなどを標準装備している。