ボルボ Bセグメント+サイズの「EX30」を早くも国内導入【公式動画】

ボルボ・カー・ジャパンは2023年8月24日、B+セグメントのコンパクトな日本市場向けの新型EV「EX30」を発表した。

EX30は、ヨーロッパでは2023年6月12日に発表されており、日本への導入も早いタイミングで行なわれることになった。日本では10月2日から先行してサブスクリプションの受付を開始し、通常販売は11月中旬より開始予定となっている。なおデリバリー開始は、2023年内が予定されている。

ボルボ本社は2030年までに販売するすべての新車を電気自動車にするとしており、それを受けてボルボ・カー・ジャパンは、2025年に国内で1万台以上の電気自動車の販売を目標としている。今回発表されたEX30は、この目標を実現するための基幹モデルに位置付けられているのだ。

ボルボ・カー・ジャパンの不動奈緒美社長
「欧州での発表から、間を置かず日本でEX30を発表できることを嬉しく思います。これは、日本市場に対するボルボ本社の高い期待の表れです。EX30は、小型のパッケージに期待される、優れた点のすべてを凝縮しています。特に、日本からの要望が反映された、標準的な機械式立体駐車場に対応するEX30は、まさに日本にぴったりの車といえます。すでに日本でのボルボ車の販売にしめる電気自動車の割合は1割以上に達していますが、EX30の発売により、電気自動車の販売をさらに加速させるものと確信しています」と語った。

ボルボ史上最も小さなEVのEX30は、これまでのボルボ車の中で最少のカーボンフットプリントを実現している。生産を含めライフサイクル全体にわたるCO2排出量削減に取り組み、走行時のCO2排出がゼロなだけでなく、デザイン、製造、輸送など、生産とライフサイクル全体にわたる排出量削減に取り組み、内外装にはリサイクル素材を活用、さらに部品点数を減らすことでCO2排出量の削減を行なっている。

生産時のCO2排出量の最大の要因であるアルミニウムとスチールの使用量を減らし、リサイクル素材をより多く採用。EX30の製造に使用される全アルミニウムの約25%、全スチールの約17%がリサイクル素材になっている。また、使用されている全プラスチックの約17%がリサイクル素材であり、これらはボルボ車の中で最も多い割合となっている。

このような工夫の積み重ねにより、20万kmの走行時における総二酸化炭素排出量を30トン以下に抑えることに成功。既存のEVモデルであるC40とXC40と比較してもCO2排出量を25%削減しているという。

EX30のボディサイズは全長4235mm、全幅1835mm、全高1550mm、ホイールベース2650mm、最低地上高175mmのクロスオーバーSUVである。つまりEX30はヤリスクロスに近似したサイズで、日本市場では標準的な機械式立体駐車場に対応するサイズに納まっており、同時にボルボ車に期待される安全性、サステナビリティ、最先端のテクノロジーとこだわりのスカンジナビアンデザインを採用。新しいユーザー体験ができるモデルだ。

またEX30は、小さなパッケージでありながらボルボの安全基準を満たした、高い安全性を実現。特に都市部での交通環境に配慮した安全機能を新たに搭載している。例えば、通行中の自転車や電動キックボードなど、他の交通利用者の前でドアを開けようとすると音と視覚で警告する「ドア・オープニング・アラート」をすべてのドアに搭載。最先端の技術により、都市部の安全性を高めている。

電気自動車専用モデルとして設計されたEX30は、コンパクトなサイズながら、ロングホイールベース、大径ホイール、短縮されたオーバーハングにより、バランスのより凝縮されたフォルムを実現。グリルレスのフロントフェイス、デジタル表現を用いたトールハンマーヘッドライトが配されたEVらしいデザインは、新世代であることを示し、スタイリッシュで都会的なデザイン・テイストになっている。

新開発のEVプラットフォームは、中国・吉利汽車のEVモジュラー・プラットフォームであるSEA(Sustainable Experience Architecture)プラットフォームをベースにしており、生産も中国で行なわれる。リヤ・アクスルに最高出力272ps、最大トルク343Nmの強力な永久磁石同期型モーターを搭載。0-100km/h加速は5.3秒、最高速度は180km/hに設定されている。

搭載するバッテリーは3元系リチウムイオン・バッテリーで容量は69kWhだ。1充電あたりの航続距離はヨーロッパWLTPモードで480kmとされ、WLTCモードでは500kmに迫る航続距離と推測できる。また急速充電の最大電力量は153kWhとされ、この高電圧充電では10%から80%までの充電は約26分だ。

また、ボルボ独自のアルゴリズムで作動する特別なセンサーが1秒間に約13回ドライバーの目や顔の動きを検知し、注意散漫や眠気などを警告する「DAC(ドライバー・アラート・コントロール)」や、前方を他の車両が不意に横切った際、自動ブレーキが作動する装備、そして衝突の回避や軽減をサポートする新たな機能が加わった「インターセクション・サポート」などを搭載している。

ボルボの最高のパッシブセーフティ基準と合わせ、全車速追従ACCやレーンチェンジ・アシストなど万全の運転支援システムを装備しているというわけだ。

インテリアは、2種のインテリア「ルーム」から選択できる。廃棄物から作られた再生プラスチック、再生可能な繊維である亜麻や、リサイクルポリエステルを約70%含むウール混紡素材、再生プラスチックを含む3Dニットのシート素材、リサイクル素材やバイオ素材を使用した「ノルディコ」シートなど、環境に配慮された快適なインテリアになっている。

インテリアデザインも集約化というコンセプトの元で、素材の使用量を減らしながら、より少ないスペースで大きな車両と同様のキャビンを実現する様々な設計となっている。例えば、ボルボ初の試みとしてホームオーディオからインスピレーションを受けたサウンドバーを採用。

複数のスピーカーを1つのコンポーネントにまとめ、ハーマン・カードン製のハイエンドなサウンドシステムと組み合わせることで、車内全体をプレミアムなサウンド空間としている。また、スマートなデザインが配線や素材の量を減らし、スピーカーをフロントガラスのすぐ下に配することで、ドアの収納スペースも大幅に増やしている。

インフォテイメントは最新のシステムを搭載。Google、Apple、Qualcommなどの技術パートナーと連携し、最高レベルのシステムを採用している。ダッシュボードの中央に配置された12.3インチのセンタースクリーンは、上部に速度や充電量などの運転に関する重要な情報を表示し、ナビゲーションやメディアなどの機能は下部に配置することで使いやいレイアウトにしている。

さらに、集中力を高めるための「Calm」表示やGoogle搭載のハンズフリー支援、ナビゲーション、Google Playのお気に入りアプリが組み込まれている。5G対応によって高速な応答が可能なほか、ボルボ車として初めて、ワイヤレスのApple CarPlay機能も搭載している。

価格

ボルボ EX30:559万円(税込み)

■ サブスクリプション
EX30のサブスクリプションの最初は300台限定で実施し、申し込み受付は第1弾(100台)が10月2日から、第2弾(200台)を10月16日から開始する。

今回、300台限定となるEX30のサブスクリプション価格は、月額9万5000円(税込み)だ。申込金や頭金不要で、車両保険を含む任意保険、通常のメンテナンスプログラムに加え、登録時の諸費用や利用期間中の諸税も含まれている。

契約期間は最長24か月で、大きな特徴として利用者の都合に合わせ、3か月前の申し出で、ペナルティなしで解約することができる。クルマに乗るうえで必要なものがすべて含まれているので、毎月の支払額が一目でわかり、不明瞭な出費やコストの発生はない。

申し込みは先着順で、第1弾は2023年10月2日から、第2弾は2023年10月16日からオンラインサイトで行なうことができる。

対象となるボディカラーは、第1弾がモスイエロー(100台)、第2弾がクラウドブルー(200台)の2色。納車は、2023年内より順次開始が予定されている。

サブスクリプション申し込み特設サイト:https://jp.volvocars.com/jp/electric/2023-ex30-electric-campaign/

■ 最も小さなショールーム
新型EX30の発表に合わせ、ボルボ・カー・ジャパンは“最も小さなショールーム”を8月25日〜9月3日の東京(原宿)を皮切りに、大阪・名古屋・福岡に順次展開する。EX30と同様に“小さなことが、世界を大きく変える”をコンセプトに、驚くほど精巧につくられたミニチュアのショールーム。宝探しのように、突如街角に現れる小さなショールームとなっている。

東京:原宿・表参道エリア: 8月25日(金) 〜 9月3日(日)、9月8日(金) 〜 9月17日(日)、22日(金) 〜 10月1日(日)
名古屋:名駅・栄エリア: 9月20日(水) 〜 10月1日(日)
大阪:梅田エリア: 9月6日(水) 〜 9月17日(日)
福岡:天神エリア: 10月4日(水) 〜 10月15日(日)

最も小さなショールーム 特設サイト:https://jp.volvocars.com/jp/cp/ex30-smallest-showroom-2023-q3/

           
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