ジャガー・ランドローバー・ジャパンは2015年9月25日、ダイナミック ラグジュアリー サルーンのXFをフルモデルチェンジ。同日より受注を開始した。先代XFは2007年(日本市場は2008年)の発売以降、ジャガー史上最多となる145 の賞を獲得するなど世界的に高い評価を受けたが、ブランニューされたXFはそのデザイン性とダイナミックさを受け継ぎつつも新技術を取り入れ、さらなる進化を遂げている。
新型XFはこの6月に日本市場に導入したスポーツサルーンのXEと同じく、ボディの75%にアルミニウムを使用した軽量モノコック車体構造を採用。現行XFと比較して最大190kgの軽量化を図るとともに、ダブルウィッシュボーン式フロントサスペンションとインテグラルリンク式リアサスペンションを組み合わせることで、縦と横の両方向に理想的な剛性を提供。ねじり剛性を最大28%向上させている。またコーナリング時のアンダーステアの発生を抑えるトルクベクタリングbyブレーキングを標準装備。前後重量配分も理想的な50:50で、快適な乗り心地とハンドリングも実現する。
さらにボディ全長を4965mmと10mm短く、車高を5mm低い1455mmとしながら、 ホイールベースは50mm延長して2960mmを確保。後部座席のレッグルームを15mm、ニールームを24mm、ヘッドルームを27mmそれぞれ拡大。広々とした室内空間を確保している。
そして新型XFにはガソリンエンジン搭載モデル5グレードに加えて、ジャガーが設計から 生産までを手がけた2.0L直列4気筒ターボチャージャー付きINGENIUM(インジニウム)ディーゼルエンジンを搭載した2グレードもラインアップ。いずれも8速オートマチックトランスミッションとの組み合わせとなっている。
デザイン面ではひと目でジャガーとわかる要素を踏襲しながらも、ジャガー初となるアダプティブ・フルLEDヘッドライトを採用したほか、フロントオーバーハングを短くしてダイナミックでクーペを彷彿とさせるデザインを強調。フロントバンパーに開口部を設けたことでCd値は0.26と、空力性能も向上させている。
一方でインテリアには、直感的なタッチ操作やホーム画面を自由にカスタマイズできる新開発の10.2インチ静電式タッチスクリーンのインフォテインメントシステム「In Control Touch Pro」を装備。さらにデジタルメーター類だけでなく、ドライバー専用のフルスクリーン ナビゲーションディスプレイとしても活用できる12.3インチTFT インストルメントクラスターも装備して、利便性を高めている。
また、安定した運転をサポートする電動パワーステアリングをはじめ、滑りやすい路面でもステアリング操作のみで一定速度で走行できるASPC(オール サーフェイス プログレス コントロール)、車間距離を維持しながら走行するACC(アダプティブ クルーズ コントロール)、自動緊急ブレーキのAEBはすべて標準装備。車線逸脱防止機能のレーンキープ アシストなどはオプションで用意している。
新型XFのエクステリアカラーは全17色を設定。ラインアップや価格については以下の通り。
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