{クライスラーと合併し、グローバルメーカーとして飛躍を目指す}
イタリアにある最大の重工業グループ企業。ジョヴァンニ・アニェッリら実業家の出資によって、1899年にトリノで創業。FIATは「イタリア・トリノの自動車製造所」の意味。モータースポーツにも積極的に参戦し、好成績を挙げている。「フィアット、陸に、海に、空に」というスローガンを掲げ、自動車、鉄道車両、船舶、航空機の製造などの工業分野に幅広く進出し、イタリア随一の重工業グループ企業に成長した。戦前にフィアット500が国民車となり、戦後はランチア、フェラーリ、アルファロメオ、マセラティ、アウトビアンキ、アバルトなど国内の自動車メーカーを傘下に加えた巨大グループとなっている。2014年にクライスラーを完全子会社化し、新たに統合会社FCA(フィアット・クライスラー・オートモビル)を設立。フィアット・ブランドとしてはA〜Cセグメントの小型車分野に専念している。