{V8型エンジンやハイブリッド、右ハンドルも積極的に開発}
1947年創業、イタリア・フィアットグループの傘下で、マラネッロに本社を置くスポーツカーや高級グランツーリスモだけを製造するメーカー。
1929年、アルファ・ロメオのセミワークスとしてエンツォ・フェラーリが設立した「スクーデリア・イタリア」がその前身で、1932年までエンツォ自身がスクーデリア・フェラーリのドライバーを務めていた。
自動車メーカーとしてのフェラーリ最初のモデルは1947年の「125S」で、当時はシャシーとエンジンだけを製造し、ボディはカロツェリアに委託していた。ピニンファリーナとの関係は1952年の「212インター・カブリオレ」から始まった。アメリカでは旧モデルとなったレーシングカーをデチューンし、公道を走れるモデルとし富豪相手に販売をしていた。
その後F1をはじめとするレースでの活躍、ブランドイメージの向上、性能の高さ、デザインの美しさなどが高い評価を受け、北米、欧州を中心にセレブ御用達の高性能市販車という位置付けになる。
1969年にフィアット・グループ傘下となり経営の安定化を図ったが、エンツォ自身は市販車からは手を引き、レース部門であるスクーデリア・フェラーリの指揮を執る。1991年からはモンテゼーモロが社長に就任。2008年にはアジア初の現地法人フェラーリ・ジャパンを立ち上げ、フェラーリが市販するモデルすべてが国内でも販売されている。