AZAZの気ままにクルマ日記
vol.1
「AZAZの気ままにクルマ日記」ということで、今回から連載をはじめさせていただくことになりました、伊藤梓と申します!現在はフリーランスの自動車ライターとして活動していて、大好きなクルマの記事を書く仕事をしています。最近では、FMヨコハマで20時から放送中の「The Motor Weekly」という番組でラジオパーソナリティも務めるなど、徐々にクルマを伝えるフィールドが広がってきて嬉しい限りです。この日記では、普段私がクルマに関わって感じたことや、クルマと一緒にいる生活がどんなものなのかなど、徒然なるままに綴っていきたいと思いますので、ゆるーくお付き合いいただければ幸いです。
さて、この初回では、私の愛車についてちょっとお話したいと思います。現在の愛車はマツダのロードスターで、最新型の“ND”と呼ばれているモデルになります。初めて乗った時に「これ、好き!」とビビッときて、これまで乗っていたフォルクスワーゲン・ゴルフからすぐに乗り換えてしまいました。(ゴルフもとっても良いクルマだったんですけどね……。ごめんよ、ゴルフちゃん)
グレードはNR-Aで、これはロードスターのワンメイクレースである「パーティレース」に出られるレース仕様の車両です。これを言うとみんなに「うわぁ……」と引かれてしまうんですが、実は私はこれまでレース経験がありません。「いつかはレースに出てみたいな」とは思っていますが、実は「レースをすること」が購入した大きな理由ではありません。ではなぜ、わざわざNR-Aを買ったのかというと、簡単に言えば、「ロードスターが大好きで、その全てを知りたいと思ったから」という理由です。
ロードスターのことを話し始めると長くなるので割愛しますが、フリーランスになる前、私はカーグラフィックという自動車専門誌の編集部員として働いていて、実はそこでロードスターの担当をしていました。その時には、スペシャルパッケージというノーマルのグレードを実際に2年間たくさん乗ってみて、どういったクルマなのか、経年劣化でどうなるのか、パーツを変えたらどうなるのかをリポートする仕事をしていました。結局その2年で約6万4000km乗って、すべてとは言わないまでも、ロードスターのことはだいぶ理解できたと思います。
そこで、自分のクルマを買う時には「もっとロードスターのことを知ることができるモデルを買おう!」ということで、スポーツカーであるロードスターの性能を使い切れる、つまりサーキットでも思い切り走ることのできるクルマのNR-Aを買った、というわけです。どんなサーキットを走るにしても、オープンカーは横転したときの危険があるため、ディーラーで注文したときからロールケージ入り。さらにサーキットを走るために必要なバケットシート、6点式シートベルト、消火器……必要最低限のものを揃えただけなのですが、結果的に「うわぁ……」というクルマになってしまいましたが、普段使いにもそれほど支障はないし(助手席の人には文句を言われますが)、サーキットを走っても楽しいし、やっぱり自分の愛車は可愛いものですね。