{個性派モデルを多く輩出 新ブランドDSも誕生}
アンドレ・シトロエンが1919年創業。現在はPSA(プジョーシトロエングループ)。シトロエンはハイドロ・ニューマチックが古くから有名で、1955年にシトロンDSを発表している。車高調整機能やストローク感のある独特の乗り心地など、より個性的なモデルへと進化させている。また先進技術をいち早く取り入れることにも積極的で、FFモデルやモノコックボディ、トーションバースプリングなど採用。他にも独創的な「フランスの民具」と言われた「2CV」を1948年に発売し、40年以上も生産した。シトロエンの哲学は「10年進んだクルマをつくり20年つくり続ける」であり、具現化したモデルとも言える。近年では独創的で先進的だったDSシリーズを復活させ、新たにプレミアムブランドとしてのポジショニングを与えている。DSシリーズが確立したことでシトロエンとの差別化がより明確にできるようになり、今後のモデル展開が楽しみなメーカーのひとつである。