フォルクスワーゲンは2020年4月23日、新たにポロ、ゴルフ6、ゴルフ・バリアント、シロッコ、ジェッタ、ザ・ビートルなど合計29車種のリコールを届け出ました。
このリコールは2019年8月にゴルフ、ポロ系の7速DSGに関するリコールと同様で、対象車種が過去のモデルまで拡大されたため、新たにリコール届け出となりました。
7速DSGの不具合
リコール内容は、7速DSGトランスミッションのアッパーハウジングのねじ切り加工が不適切で、耐久性が不足している場合があるというものです。ねじ切り加工が不適切な場合、疲労の蓄積により、アッパーハウジングに亀裂が発生し、油圧漏れが生じる恐れがあるということです。
対策は、トランスミッション・カバーをはずし、ねじ切り加工部を確認して、製造時の識別記号を確認。該当記号の場合はアッパーハウジングを交換することになります。そのため、リコール対象車種は、カバーを外して確認するため約1時間の作業、またアッパーハウジングの交換が必要な場合は半日程度の作業時間となります。
リコール対象車種は、シロッコ(2009年〜2010年)、ゴルフ(2009年〜2012年)、ジェッタ(2007年〜2012年)、ポロGTI(2010年〜2015年)、ポロ(2010年〜2016年)、ザ・ビートル(2012年〜2014年)、トゥーラン(2009年〜2015年)、パサート/バリアント(2011年〜2014年)、CC(2012年〜2014年)の合計5万6938台となっていますが、これまでの不具合の報告は22件に留まっています。