トヨタ 欧州で次期ヤリス用「TNGA-B」発表

欧州トヨタは2019年9月5日、ベルギー・ブラッセルでBセグメント用の新プラットフォーム「TNGA-B」を発表した。このTNGA-Bはコンパクト・サイズの様々なボディ、パッケージに適合することを前提に開発された最新プラットフォームだ。

トヨタ 欧州で次期ヤリス用「TNGA-B」発表

TNGA-B概要

TNGAシリーズは、最初にCセグメント用のTNGA-Cが登場し、プリウス、C-HR、カローラに採用。その後、より大型のDセグメント用としてTNGA-Kがカムリ、RAV4などに採用。これ以外には縦置きエンジン/FR用のTNGA-Lが登場している。そして、第3弾がBセグメント用のTNGA-Bだ。

もちろんこのTNGA-Bも、TNGA-Cなどと同様に、低重心、高剛性を追求しグローバルで通用する高い次元の乗り心地、運動性能を目指している。

トヨタ 欧州で次期ヤリス用「TNGA-B」発表

新しいTNGA-Bプラットフォームは、運動性能を向上するためとBセグメントに適合させるため、アンダーボディ部を中心に、骨格の要所の結合剛性を大幅に高め、さらに軽量化とコスト低減を重視しながら開発されている。

技術詳細

サスペンションはフロントがストラット式、リヤは車両に合わせてトーションビーム式、マルチリンク式を選択できるようになっている。低摩擦のダンパーを採用し、同時に様々なストローク、スプリング長に適合できるように設計されている。

ドライバーの着座位置は、従来のBプラットフォームより低く、しかも後方に位置し、低重心化が図られている。またこのドライバーの着座位置に合わせてステアリングシャフトの角度も決定されている。

トヨタ 欧州で次期ヤリス用「TNGA-B」発表

さらにコンパクトカー・クラスであることを前提に主要コンポーネンツのレイアウトが決められ、このプラットフォームをベースに多様なアッパーボディを組み合わせることができる。ホイールベースは長くなり、前後のオーバーハングは短縮し、タイヤの四隅配置が実現。コンパクトなボディサイズで最大限のキャビン・パッケージが可能となっている。

トヨタ 欧州で次期ヤリス用「TNGA-B」発表

もちろんこのTNGA-Bは、様々なホイールベースの長さ、ボディの高さ、ボディ幅に適合できるようにモジュール化、フレキシブル性が盛り込まれており、Bセグメントのコンパクト・ハッチバックからBセグメント+サイズのSUVまでカバーできるはずだ。

このTNGA-Bの採用第1弾はヤリス(ヴィッツ)、そして第2弾としてアクアが想定されており、新型ヤリスの登場は間近と考えられている。

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