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	<title>Auto Prove &#187; Executive View</title>
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		<title>【アストンマーティン】　謎多きブランドだが、英国紳士御用達ブランドは万国共通イメージ：レポート九島辰也</title>
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		<pubDate>Sun, 25 Mar 2012 11:00:53 +0000</pubDate>
		<dc:creator>九島 辰也</dc:creator>
				<category><![CDATA[Executive View]]></category>
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		<category><![CDATA[アストンマーティン]]></category>
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		<description><![CDATA[アストンマーティンというブランドは、その実体に関して知られているようでそうではないかもしれない。世界的にメジャーなドイツ系高級車やイタリア系スーパーカーよりもナゾは多いといっていいだろう。 ただそれには理由があって、近年... <span class="meta-more"><a href="http://autoprove.net/2012/03/15480.html">続きを読む &#187;</a></span>]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>アストンマーティンというブランドは、その実体に関して知られているようでそうではないかもしれない。世界的にメジャーなドイツ系高級車やイタリア系スーパーカーよりもナゾは多いといっていいだろう。<span id="more-15480"></span><br />
<object width="560" height="315"><param name="movie" value="http://www.youtube.com/v/aJDzI2ROkfM?version=3&amp;hl=ja_JP" /><param name="allowFullScreen" value="true" /><param name="allowscriptaccess" value="always" /><embed type="application/x-shockwave-flash" width="560" height="315" src="http://www.youtube.com/v/aJDzI2ROkfM?version=3&amp;hl=ja_JP" allowscriptaccess="always" allowfullscreen="true"></embed></object></p>
<div id="attachment_15497" class="wp-caption aligncenter" style="width: 551px"><a href="http://autoprove.net/wp-content/uploads/2012/03/VIRAGE03.jpg"><img class="size-medium wp-image-15497" title="VIRAGE" src="http://autoprove.net/wp-content/uploads/2012/03/VIRAGE03-541x300.jpg" alt="VIRAGE" width="541" height="300" /></a><p class="wp-caption-text">アストンマーティン・ヴィラージュ　12気筒6.0L　497ｐｓ　2299万5000円</p></div>
<p style="text-align: center;"><a href="http://themotor.jp/wp/wp-content/uploads/2012/03/259_pc.mp3" target="_blank"><img class="aligncenter size-full wp-image-9422" title="この回の放送を聞く" src="http://autoprove.net/wp-content/uploads/2011/08/a1b2332179947ab6493a27f39ee4c11f.gif" alt="" width="259" height="98" /></a></p>
<p>ただそれには理由があって、近年こうして話題になっているが、創業から来年で100周年を迎えるというのに、その間に生産された台数はたったの5.5万台しかない。日本で販売されるフォルクスワーゲンの1年分くらいにしかならないのが現実だ。とはいえ、その8割近くが現存しているというから、熱狂的なファンが多いことは確かである。<br />
もちろん、そうはいってもショーン・コネリー扮するジェームズ・ボンドがDB５をボンドカーとして使用したことで知名度は高い。英国紳士御用達といったイメージは万国共通である。</p>
<p><a href="http://autoprove.net/wp-content/uploads/2012/03/VIRAGE11.jpg"><img class="aligncenter size-medium wp-image-15494" title="VIRAGE front" src="http://autoprove.net/wp-content/uploads/2012/03/VIRAGE11-538x300.jpg" alt="VIRAGE front" width="538" height="300" /></a><a href="http://autoprove.net/wp-content/uploads/2012/03/VIRAGE09.jpg"><img class="aligncenter size-medium wp-image-15492" title="VIRAGE rear" src="http://autoprove.net/wp-content/uploads/2012/03/VIRAGE09-536x300.jpg" alt="VIRAGE rear" width="536" height="300" /></a></p>
<p>では、その生い立ちだが、創業は1913年となる。当時、ロバート・バムフォードとライオネル・マーティンというふたりの若者が小型車シンガーの販売権を得て、バムフォード＆マーティン社を起こしたのが起源だ。ライオネルの趣味はヒルクライムレースへの参戦。そしてそのレースが“アストン•クリントン•ヒルクライムレース”という名前だったことから、そこで優勝したモデルに“アストンマーティン”と名付けられた。その後、それがブランド名となり、同社を買収した何人目かのオーナーが会社名とした。1920年代の出来事だが、すでに創業者二人は会社を去っている。</p>
<p><a href="http://autoprove.net/wp-content/uploads/2012/03/VIRAGE10.jpg"><img class="alignnone size-medium wp-image-15493" style="margin-left: 40px; margin-right: 10px;" title="VIRAGE engine" src="http://autoprove.net/wp-content/uploads/2012/03/VIRAGE10-537x300.jpg" alt="VIRAGE engine" width="250" /></a><a href="http://autoprove.net/wp-content/uploads/2012/03/VIRAGE07.jpg"><img class="alignnone size-medium wp-image-15490" style="margin-left: 40px; margin-right: 10px;" title="VIRAGE seat" src="http://autoprove.net/wp-content/uploads/2012/03/VIRAGE07-536x300.jpg" alt="VIRAGE seat" width="250" /></a></p>
<p><a href="http://autoprove.net/wp-content/uploads/2012/03/VIRAGE07.jpg"></a><a href="http://autoprove.net/wp-content/uploads/2012/03/VIRAGE08.jpg"><img class="alignnone size-medium wp-image-15491" style="margin-left: 40px; margin-right: 10px;" title="VIRAGE interior" src="http://autoprove.net/wp-content/uploads/2012/03/VIRAGE08-537x300.jpg" alt="VIRAGE interior" width="250" /></a><a href="http://autoprove.net/wp-content/uploads/2012/03/VIRAGE05.jpg"><img class="alignnone size-medium wp-image-15488" style="margin-left: 40px; margin-right: 10px;" title="VIRAGE trunk" src="http://autoprove.net/wp-content/uploads/2012/03/VIRAGE05-537x300.jpg" alt="VIRAGE trunk" width="250" /></a></p>
<p><a href="http://autoprove.net/wp-content/uploads/2012/03/VIRAGE05.jpg"></a><a href="http://autoprove.net/wp-content/uploads/2012/03/VIRAGE12.jpg"><img class="aligncenter size-medium wp-image-15481" title="VIRAGE メーター" src="http://autoprove.net/wp-content/uploads/2012/03/VIRAGE12-539x300.jpg" alt="VIRAGE メーター" width="539" height="300" /></a><br />
戦前からレースで輝かしい実績を残しながらもアストンがその存在を明確にしてこられなかったのには、その経営的な問題が関係する。1928年にはル・マンに代表される耐久レースに参戦し好成績を納めるも、それまでに事実上の倒産を繰り返し、オーナーは次々と変わっていった。</p>
<p>アストンマーティンが安定したのは、実業家ディビッド・ブラウン氏が経営権を得てからである。ことのはじまりは1946年11月の「ザ・タイムズ」に載った出資者募集の広告。それを目にした彼が名乗りを挙げたというからおもしろい。アストンマーティンを語る上で欠かせないユニークなエピソードだ。</p>
<p>ちなみに、それ以降アストンマーティンのモデルにはDBが付くのだが、これこそ“ディビッド・ブラウン”の略となるのを知っていてほしい。彼が経営権を手放した現在もこの名称が用いられるのは、ディビッド自身が熱心なカーガイであり、実績をファンが認めているからだ。それを証拠に彼が会社オーナーになってからアストンマーティンは本格的にレース活動を再開した。48年のル・マンを皮切りにレース専用マシンで転戦する。と同時に、この年彼はラゴンダ社を買収しているのも見逃せない。理由は、当時のアストンマーティンに足りないのは優勝なエンジンと考えたからだ</p>
<p>そして、手に入れたのは、なんとW.O.ベントレー氏が設計したエンジン。彼は1931年にベントレーがロールスロイスに吸収されると、意見の不一致から会社を飛び出し、ラゴンダ社でエンジン設計に明け暮れていたのだった。そんなこともあり、72年にディビッドから代わったオーナーが“DB”を封じたのち、87年に新オーナーとなったフォードがその名を復活させると歓声が上がった。DB7を発表した94年のショー会場での出来事である……。</p>
<p>1950年代から2006年まで、アストンマーティンはニューポートパグネルにある旧式の工場でつくられていた。そこはもともとコーチビルダーのティックフォード社が所有していたもので、当時新たなボディ製作を必要としたため、ディビッドが会社ごと買収したことではじまった。</p>
<p><a href="http://autoprove.net/wp-content/uploads/2012/03/VIRAGE02.jpg"><img class="aligncenter size-medium wp-image-15485" title="VIRAGE　ひっぱり" src="http://autoprove.net/wp-content/uploads/2012/03/VIRAGE02-536x300.jpg" alt="VIRAGE　ひっぱり" width="536" height="300" /></a></p>
<p>それまでの自社工場はフェルタムという場所にあった。その頃アストンマーティンがイタリア製スポーツカーに勝っていたといわれるのがそこでの工作精度。ローラーを用いて金属パネルを曲げる英国式工法は、アルミを叩いて成形するイタリア式よりも精度と耐久性が高いといわれていた。つまり、サーキットへ持ち込んだときそのメリットが成績として証明されていたのだ。<br />
といったことからもわかるように、アストンはサーキットでの活躍を目指してエンジンにこだわると同様に、ボディの品質と仕上がりを重視してきた。</p>
<p><a href="http://autoprove.net/wp-content/uploads/2012/03/VIRAGE06.jpg"><img class="alignnone size-medium wp-image-15489" title="VIRAGE　door" src="http://autoprove.net/wp-content/uploads/2012/03/VIRAGE06-537x300.jpg" alt="VIRAGE　door" width="537" height="300" /></a><a href="http://autoprove.net/wp-content/uploads/2012/03/image001.jpg"><img class="alignnone size-full wp-image-15483" title="エンブレム" src="http://autoprove.net/wp-content/uploads/2012/03/image001.jpg" alt="エンブレム" width="139" height="66" /></a></p>
<p><a href="http://autoprove.net/wp-content/uploads/2012/03/image001.jpg"></a>↑両方のドアを開けると、白鳥が翼を広げたようなイメージからスワンドアと呼ばれている。</p>
<p>もちろん、それは現代でも同じことがいえる。例えばクルマ一台組み立てるのに、V８ヴァンテージは185時間、DB9は202時間かかる。997型ポルシェ911が40時間、ミニが24時間というから相当な時間のかけようだ。ニューポートパグネルから現代的な設備を持つゲイドンの工場に移っても、そのこだわりに変わりはない。どのモデルも塗装には平均して50時間かかるそうだが、ふたりのオペレーターが９層に手塗りをすると聞けば納得がいく。</p>
<p>ここで紹介するヴィラージュもまたそんな過程でつくられた新型車だ。長年進化させてきたVH（ヴァーティカル・ホリゾンタル）構造のシャシーに改良を重ね、最強のものに仕上げている。これまで以上に補強パネルを用いて走りを高めるためのボディ剛性アップを試みた。キャラクターはDBSとDB9のちょうど中間といったところ。最高出力497psもその範疇に位置する。</p>
<p>では、なぜこのクルマがリリースされたかだが、その答えはいつもどおりカスタマーの声に従ったといっていいだろう。これこそCEOのウルリッヒ・ベッツ氏の得意とするマーケティングだ。自らステアリングを握ってレースに参戦しながら、サーキットで出会うアストンマーティン・ユーザーたちの声に耳を傾けている。</p>
<p><a href="http://autoprove.net/wp-content/uploads/2012/03/VIRAGE01.jpg"><img class="aligncenter size-medium wp-image-15484" title="VIRAGE　run" src="http://autoprove.net/wp-content/uploads/2012/03/VIRAGE01-536x300.jpg" alt="VIRAGE　run" width="536" height="300" /></a></p>
<p>デザインはまさに兄弟車と類似するが、それでもone-77の影響もしっかり出ているのが新しい。新デザインのアルミ製フロントグリルなどはまさにそんな感じで、one-77やザガード仕様を思い起こさせる。また、インターフェイスでも新しさを表現。ガーミン社と共同開発した最新のナビゲーションシステムは、ジョイスティックや音声による操作ができるばかりか、グラフィックやマップ表示もすべて新しくなった。</p>
<p>では、実際に乗るとどうかだが、確かにDB9よりはGTカー的なテイストは薄まる。しかしクイックなステアリングと一体化したかのようなボディの動きはまんまスポーツカーで、サーキットでかなりのパフォーマンスを見せる予感をさせる。加速もリニアなエンジンサウンドも十分雰囲気がある。</p>
<p>それじゃ乗り心地はガチガチかといえばそうじゃない。アダクティブ・ダンピング・システム（ADS）が路面状況を連続で検知しダンパーの減衰力を調整するため、意外なほど心地よい。最も固い状態になってもそれほどではないから不思議だ。<br />
また、ダイナミック・スタビリティ・コントロール（DSC）はこのクルマ専用に介入速度をセッティングしている。そして、ここでもヴィラージュがただ者でないことがわかる。DSCスイッチを長押しすればシステムは完全に解除される。まさにサーキット走行を目論んだ設定である。</p>
<div id="attachment_15482" class="wp-caption aligncenter" style="width: 547px"><a href="http://autoprove.net/wp-content/uploads/2012/03/VIRAGE13.jpg"><img class="size-medium wp-image-15482" title="VIRAGE　九島辰也" src="http://autoprove.net/wp-content/uploads/2012/03/VIRAGE13-537x300.jpg" alt="VIRAGE　九島辰也" width="537" height="300" /></a><p class="wp-caption-text">モータージャーナリストの九島辰也氏</p></div>
<p>ところで、ヴィラージュ（virage）という車名だが、これはフランス語でコーナーや曲がり角を指す。アストンマーティンは、ヴァンテージ、ヴァンキッシュなどともにアルファベットの“V”から始まる言葉を車名として採用している。ワインの名にも似たなかなか趣のあるネーミングだ。</p>
<p>■アストンマーティン　ヴィラージュ　主要諸元</p>
<p>●価格　ヴィラージュ・クーペ　2299万5000円、ヴィラージュ・ボランテ　2509万5000円　●全長4703mm×全幅2061mm（1904mmドアミラー除く）×全高1282mm　WB2740mm　●クワッドOHC　48バルブ　V型12気筒　6.0L　●最大出力365kw（497ps）/6500rpm、最大トルク570Nm/5750rpm　●6速AT　●0-100km/h加速4.6秒、最高速度　299km/h　●タイヤ＆ホイール　F：8.5J×20インチ　245/35-20　R：11.0J×20インチ　295/30-20　ピレリP　ZERO　●EU計測法燃費　平均15.0L/100km</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><a href="http://www.astonmartin-atlanticcars.co.jp/VIRAGE_COUPE.html" target="_blank">アトランティックカーズ公式サイト</a></p>
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		<title>【ベントレー】　ミュルザンヌ、それは1930年に成し遂げたル・マン5勝の英国魂を現代の技術で再現　by九島辰也</title>
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		<pubDate>Thu, 06 Oct 2011 09:59:16 +0000</pubDate>
		<dc:creator>九島 辰也</dc:creator>
				<category><![CDATA[Executive View]]></category>
		<category><![CDATA[featured]]></category>
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		<description><![CDATA[21世紀に入り、コンチネンタルGTシリーズでその名を知らしめたベントレー。バブル崩壊から“失われた10年”も過ぎ、デビューと同時にそれを手にした方も多いのではないだろうか。2000万円のベントレーと言えばアフォーダブルな... <span class="meta-more"><a href="http://autoprove.net/2011/10/10787.html">続きを読む &#187;</a></span>]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><embed width="560" height="315" src="http://www.youtube.com/v/mavlhZ7ZbsU?version=3&amp;hl=ja_JP"></embed></p>
<p>21世紀に入り、コンチネンタルGTシリーズでその名を知らしめたベントレー。バブル崩壊から“失われた10年”も過ぎ、デビューと同時にそれを手にした方も多いのではないだろうか。2000万円のベントレーと言えばアフォーダブルなプライスなのは間違いないが、2006年に500台以上国内で登録されたことには驚かされる。<span id="more-10787"></span><a href="http://autoprove.net/wp-content/uploads/2011/10/mulsanne01.jpg"><img class="aligncenter size-full wp-image-10801" title="mulsanne01" src="http://autoprove.net/wp-content/uploads/2011/10/mulsanne01.jpg" alt="" width="592" height="300" /></a></p>
<p>しかｓ、それ以前のベントレーの代名詞となっていたのは、先代のミュルザンヌに他ならない。1980年にリリースされて92年まで生産が続けられたが、コンチネンタルTやアズールなどの車種を派生させた起源である。また、ミュルザンヌ自体も同ターボや同Sなどをラインアップ。ホイールベースもショートとロングが用意され、ターゲットユーザーの要望に応えた。</p>
<h3>伝統の24時間耐久レースの名所が車名の由来</h3>
<h3><span style="font-size: 13px; font-weight: normal;">ちなみに名前の由来は、ご存知サルテサーキットの一部にあたる地名、ミュルサンヌ・ストレートと呼ばれるそこから付けられた。現地ではミュルサンヌだがベントレーはミュルザンヌと表記する</span></h3>
<h3><a href="http://autoprove.net/wp-content/uploads/2011/10/mulsanne02.jpg"><img class="size-medium wp-image-10793 aligncenter" title="mulsanne02" src="http://autoprove.net/wp-content/uploads/2011/10/mulsanne02-494x300.jpg" alt="" width="395" height="240" /></a></h3>
<h3><span style="font-size: 13px; font-weight: normal;">もちろん、公私ともにそれが許されるのは、ベントレーが輝かしい成績を残してきたからに違いない。このメーカーは1919年8月に創業するのだが、23年から始まったル・マン24時間耐久レースで1930年までに5度の優勝を遂げている。1924、27、28、29、30年だ。前回、新型コンチネンタルGTの原稿でベントレー・ボーイズに触れたが、まさに彼らが活躍していた時代である。いまでも、ミッレミリアに代表されるクラシックカーレース及びラリーで、ベントレー・スピードシックスが崇められるのは、そんな実績を残しているからだろう。</span></h3>
<h3><span style="font-size: 13px; font-weight: normal;"> </span><span style="font-size: 13px; font-weight: normal;">ただ、創業者でありエンジニアであるW.O.ベントレーがかつて鉄道の技術者であったり、第一次世界大戦中は航空機のエンジンを開発していたことを鑑みれば、そういった成績も不思議ではなかった。産業としては、自動車業界よりもそれらの方が進んでいたのは明白である。</span></h3>
<h3><span style="font-size: 13px; font-weight: normal;">それにしてもまだ国際レースになるかならないかの時代のル・マン24時間耐久レースに、ベントレーがそれだけ真剣に取り組んでいたのも興味深い。耐久レースがクルマの開発に役立ち、その結果が販売につながることを熟知していたのだろうか。と同時に、彼ら英国人は本当に自動車レースが好きなんだなということを感じる。</span></h3>
<p> </p>
<h3>英国人のレース好きは、このベントレーから？</h3>
<p>ベントレーは1931年以降ロールスロイスの傘下に入ってワークスのレース活動を中断するが、それに代わるようにアストンマーティンやMGが矢継ぎ早にル・マンに参戦した。まるで、フランスの田舎町を占拠するように、である。</p>
<p><a href="http://autoprove.net/wp-content/uploads/2011/10/mulsanne03.jpg"><img class="alignnone size-medium wp-image-10794" style="margin-left: 45; margin-right: 10;" title="mulsanne03" src="http://autoprove.net/wp-content/uploads/2011/10/mulsanne03-400x300.jpg" alt="" width="250" height="178" /></a><a href="http://autoprove.net/wp-content/uploads/2011/10/mulsanne04.jpg"><img class="alignnone size-medium wp-image-10795" title="mulsanne04" src="http://autoprove.net/wp-content/uploads/2011/10/mulsanne04-548x300.jpg" alt="" width="250" height="136" /></a></p>
<p><a href="http://autoprove.net/wp-content/uploads/2011/10/mulsanne03.jpg"></a>話を車名に戻すが、ベントレーの歴史の中でこういった地名がネーミングになるケースは近年からとなる。それまでは3リッターや4 1/2リッター、6 1/2リッターというように排気量を表すモデル名が付けられていたし、それ以外では「シリーズ」や「マーク」、「タイプ」というコード名のような呼び名が多かった。</p>
<p>で、最初にそれを破ったのがコーニッシュ。コーニッシュというと「ロールスロイスの間違いじゃない？」といわれそうだが、71年モデルのベントレーにはその名が付けられた。ニースからモナコへ向かうワインディングの道路名である。風光明媚であることは、言わずもがなだ。</p>
<h3>丸型2灯のヘッドランプは1930年代の再現</h3>
<h3><span style="font-size: 13px; font-weight: normal;">では、新型ミュルザンヌへ話を移そう。</span></h3>
<h3><span style="font-size: 13px; font-weight: normal;">このクルマは1930年型のベントレー8リッターをモチーフに作られた。その背景には、W.O.ベントレーの「私はいつも時速100マイルで走れる静かなクルマを作りたいと考えていた。そしてこのモデルでそれを実現したと思う」という言葉がある。つまり、静かで快適な空間を速いスピード領域でも手に入れられるというのが、ミュルザンヌのコンセプトだ。もちろん、ライバルを含め現代における高級車の大半はそういった目標で作られる。が、それをおよそ80年前に掲げていたのだから感心するしかない。</span></h3>
<h3><span style="font-size: 13px; font-weight: normal;">デザインもまた、８リッターの代表的なデザインキューを取り入れている。存在感ある大きな丸型ヘッドライトもそうだし、高級感と安心感をもたらす太いリアピラーもそうだ。もっといえば、ロングノーズ、ショートオーバーハングというのもそうかもしれない。</span></h3>
<div id="attachment_10796" class="wp-caption aligncenter" style="width: 410px"><a href="http://autoprove.net/wp-content/uploads/2011/10/mulsanne05.jpg"><img class="size-medium wp-image-10796  " title="mulsanne05" src="http://autoprove.net/wp-content/uploads/2011/10/mulsanne05-400x300.jpg" alt="" width="400" height="300" /></a><p class="wp-caption-text">↑パドルシフトも装備している。タコメーターが5000rpmまでなのに注目</p></div>
<p style="text-align: center;"><a href="http://autoprove.net/wp-content/uploads/2011/10/mulsanne06.jpg"><img class="aligncenter size-medium wp-image-10797" title="mulsanne06" src="http://autoprove.net/wp-content/uploads/2011/10/mulsanne06-542x300.jpg" alt="" width="307" height="170" /></a></p>
<p>それでいて至って現代的な流れるようなフォルムも持ち合わせる。スポーティなリアデザインやフローティングウインドウと呼ばれるガラス周りの処理がそんな感じだ。先代のミュルザンヌとのエクステリアの違いはそこが大きい。そしてインテリアに目を移すと、明らかにコンチネンタルGTシリーズとは異なる世界が広がる。</p>
<p>大胆に使われるウッドパネルとそこに配されるクロームメッキが施された丸型メーター類が、イメージ通りのベントレーを感じさせてくれる。これぞまさに“英国の高級車”といえんばかりの仕上がりだ。資料によると、ミュルザンヌを製造する全行程のおよそ半分となる170時間をインテリアの製作に注ぎ込むらしい。</p>
<p><a href="http://autoprove.net/wp-content/uploads/2011/10/mulsanne07.jpg"><img class="alignnone size-medium wp-image-10798" style="margin-left: 15; margin-right: 10;" title="mulsanne07" src="http://autoprove.net/wp-content/uploads/2011/10/mulsanne07-369x300.jpg" alt="" width="180" height="146" /></a><a href="http://autoprove.net/wp-content/uploads/2011/10/mulsanne08.jpg"><img class="alignnone size-medium wp-image-10799" style="margin-right: 10;" title="mulsanne08" src="http://autoprove.net/wp-content/uploads/2011/10/mulsanne08-382x300.jpg" alt="" width="180" height="141" /></a><a href="http://autoprove.net/wp-content/uploads/2011/10/mulsanne09.jpg"><img class="alignnone size-medium wp-image-10800" title="mulsanne09" src="http://autoprove.net/wp-content/uploads/2011/10/mulsanne09-358x300.jpg" alt="" width="180" height="150" /></a></p>
<p><span style="font-size: 15px; font-weight: bold;">本物のクラフトマンシップを感じさせてくれる</span></p>
<p>そのインテリアで目を惹くウッドパネルひとつとっても、さまざまな選択がきるのがベントレーの醍醐味。バーウォールナットがポピュラーではあるが、この他にもイングリッシュオーク、ニレ、ウォールナット、サトウカエデ、マドローナ、ヴァヴォーナなどが用意される。彼らは切り倒した後に植樹をしているが、マホガニーなど絶滅危機にある植物は使用しない。</p>
<div id="attachment_10792" class="wp-caption aligncenter" style="width: 419px"><a href="http://autoprove.net/wp-content/uploads/2011/10/mulsanne10.jpg"><img class="size-medium wp-image-10792 " title="mulsanne10" src="http://autoprove.net/wp-content/uploads/2011/10/mulsanne10-409x300.jpg" alt="" width="409" height="300" /></a><p class="wp-caption-text">↑どの席に座ろうとも、それぞれに満足感を与えてくれる</p></div>
<p>パネル用木材は2週間かけてシート化し、さらに13日かけて貼れる状態にもっていく。そこからラッカーの5層塗りを施して3日間寝かせ、目の粗さの異なる５段階のサンドペーパーをかけ、最終的にはガラスのような光沢を生み出すといから…気が遠くなる。</p>
<p><a href="http://autoprove.net/wp-content/uploads/2011/10/mulsanne11.jpg"><img class="alignnone size-medium wp-image-10790" style="margin-left: 45; margin-right: 10;" title="mulsanne11" src="http://autoprove.net/wp-content/uploads/2011/10/mulsanne11-325x300.jpg" alt="" width="250" height="180" /></a> <a href="http://autoprove.net/wp-content/uploads/2011/10/mulsanne12.jpg"><img class="alignnone size-medium wp-image-10791" title="mulsanne12" src="http://autoprove.net/wp-content/uploads/2011/10/mulsanne12-365x300.jpg" alt="" width="250" height="205" /></a></p>
<p>パワートレインは、6 3/4（6.75）リッターV8＋ツインターボエンジンとZF製8速トランスミッションが組み合わされる。最高出力は512psで、最高速度は296km/h、0-100km/h加速は5.3秒というから、トップクラスのスポーツカー並み。というか、どこかのフレーズじゃないけれど、“必要にして十分”だ。ブロック自体の設計は伝統のそれを使っているそうだが、重量を23kg軽量化するなど現代の技術で仕上げている。というか、ここでは6 3/4という数字だけでベントレーファンはくすぐられてしまうはずだ。</p>
<div id="attachment_10788" class="wp-caption aligncenter" style="width: 369px"><a href="http://autoprove.net/wp-content/uploads/2011/10/mulsanne13.jpg"><img class="size-medium wp-image-10788 " title="mulsanne13" src="http://autoprove.net/wp-content/uploads/2011/10/mulsanne13-399x300.jpg" alt="" width="359" height="270" /></a><p class="wp-caption-text">↑OHVのV8だが気筒休止システムを持ち、巡航時は4気筒で燃費を稼ぐ</p></div>
<h3>古典的なV8だが、期待を裏切ることはあり得ない</h3>
<p>ベントレーのパフォーマンスについては、あまりとやかく言うものではない気もする。我々の期待を裏切ることはまず考えられないし、逆にいつもいい意味で驚かせてくれる。もし、それをじっくり語るのであればサーキットへ持ち込むのがいいだろう。４つのドアがあろうとベントレーはピュア・スポーツカーであり、それがW.O.ベントレーへの敬意ともなると思う。</p>
<p><strong>■ベントレー  ミュルザンヌ 主要諸元</strong></p>
<p><strong>●ディメンション　全長×全幅×全高＝5575×1926×1521mm／ホイールベース＝3266mm／車両重量＝2585kg　●エンジン　V型8気筒OHV＋ツインターボ／排気量＝6.75L／最高出力＝377kW（512ps）/6000rpm／最大トルク＝1020Nm（104.0kgm）/1750rpm  ●駆動方式＝FR　●トランスミッション＝8速AT　●車両本体価格＝3380.0万円（消費税込み）</strong></p>
<p><strong>REPORTER&#8217;S PROFILE</strong></p>
<p><strong>九島辰也（くしまたつや）</strong></p>
<p><strong>東京・自由が丘出身のモータージャーナリスト。外資系広告会社から転身し、自動車雑誌業界へ。「Car EX」副編集長、「アメリカンSUV／ヨーロピアンSUV&amp;WAGON」編集長などを経てフリーランスへ。その後「LEON」副編集長も経験。趣味はサーフィンとゴルフの“サーフ＆ターフ”。日本自動車ジャーナリスト協会（AJAJ）会員／2011-2012日本カーオブザイヤー選考委員</strong></p>
<p style="text-align: center;"><a href="http://autoprove.net/wp-content/uploads/2011/10/mulsanne14.jpg"><img class="aligncenter size-medium wp-image-10789" title="mulsanne14" src="http://autoprove.net/wp-content/uploads/2011/10/mulsanne14-439x300.jpg" alt="" width="316" height="216" /></a></p>
<p><a href="http://www.tatsuyakushima.com/" target="_blank">九島辰也オフィシャルホームページ</a></p>
<p><a href="http://www.bentleymotors.jp/" target="_blank">ベントレー モーターズ ジャパン公式サイト</a></p>
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		<title>【ベントレー】コンチネンタルGT　継ぎ目のないボディは工芸品と呼ぶにふさわしい　by九島辰也</title>
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		<pubDate>Wed, 06 Jul 2011 02:16:08 +0000</pubDate>
		<dc:creator>九島 辰也</dc:creator>
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		<description><![CDATA[コンチネンタルGTで復活の一途をたどったベントレー。VWのエンジニアリングを得たことで、現代的なモデルとなってわれわれの目の前に現れた。 デビュー当時話題となったのはエンジニアリングやデザインもそうだが、そのプライスだ。... <span class="meta-more"><a href="http://autoprove.net/2011/07/8316.html">続きを読む &#187;</a></span>]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<div id="scid:5737277B-5D6D-4f48-ABFC-DD9C333F4C5D:c3cc56de-f245-470e-aa9a-ea971a6d2f7c" class="wlWriterEditableSmartContent" style="margin: 0px; display: inline; float: none; padding: 0px;">
<div><object classid="clsid:d27cdb6e-ae6d-11cf-96b8-444553540000" width="560" height="349" codebase="http://download.macromedia.com/pub/shockwave/cabs/flash/swflash.cab#version=6,0,40,0"><param name="src" value="http://www.youtube.com/v/LrWeqapHqvw?hl=en&amp;hd=1" /><embed type="application/x-shockwave-flash" width="560" height="349" src="http://www.youtube.com/v/LrWeqapHqvw?hl=en&amp;hd=1"></embed></object></div>
</div>
<p>コンチネンタルGTで復活の一途をたどったベントレー。VWのエンジニアリングを得たことで、現代的なモデルとなってわれわれの目の前に現れた。<span id="more-8316"></span></p>
<p>デビュー当時話題となったのはエンジニアリングやデザインもそうだが、そのプライスだ。2000万円を切るベントレーが発売されるなど、誰も考えなかった。それまでのモデルは4000万円オーバーが基本という価格のクルマ。よって、こいつはバーゲンプライス。「一生に一度ベントレー」を可能とした。そんなこともあって、2006年の日本での登録台数はフェラーリを凌ぐ500台超えを果たした。</p>
<p>もちろんコンチネンタルGTシリーズ以外にも魅力的なモデルはある。今日のミュルザンヌもそうだし、2009年まで販売されていたアルナージやアズールも人気は高かった。アルナージとアズールはロールスロイス傘下時代のイメージを持つが、「これこそベントレー」というファンも多い。事実、伝統的なスクエアなボディはロールスとシャシーフレームを共有することで成り立っていた。それでもロールスとの違いは明白で、高級サルーンながらスポーティな味付けがなされている。モデルによってはターボチャージャーを強調し、ロールスのホットバージョンといった印象を強めていたモデルだ。</p>
<p>ではなぜ、そんな差別化がなされるのか？ だが、その答えは1931年のロールスとの合併以前にある。創業者W.O.ベントレー氏はレーシングドライバーとしての経験を活かし、1919年にベントレーモーターズを設立すると、スポーツカー造りに励んだ。そして1924年から31年までの間に、ル・マン24時間耐久レースで4勝もの実績を積む。つまり、「高級車でありながらスポーティ」がベントレーであり、ロールスロイスもそれを認めていたというわけだ。</p>
<p>ちなみに、ベントレーの時代遍歴を語るとき、生産されていた拠点などで呼ぶことがある。ロールスとの合併直後を“ダービー時代”、戦後を“クルー時代”と呼び、合併前は“クリクルウッド時代”、もしくは”W.O.時代“と呼ばれる。</p>
<h3>サーキットを賑わせたベントレー・ボーイズ</h3>
<p>ベントレーがレースで活躍していた時代のドライバーたちを “ベントレー・ボーイズ”と呼ぶのをご存知だろうか。前述した通り、ベントレーは1920年代から30年代にかけて、積極的にレースに参戦していた。面白いのは、ステアリングを握っていた彼らがみな別の仕事を持っていたことだ。ある者は大学教授、ある者は貿易商、ある者は雑誌の編集者といった肩書きを持っていた。プロドライバーで編成される他のチームじゃ考えられないことだろう。</p>
<p>察するに、富豪の家に育ち名門校を出たといわれるW.O.ベントレー氏は、顔が広くいろいろな分野にネットワークを持っていたのではないだろうか。つまり、当時のインテリ層にベントレーのファンは多く、そういった関係で人々が集ったのではないかと思われる。</p>
<p>そんな毛色の違うチームだけに、実力も含めサーキットで次第に人気となった。そしていつしか彼らを“ベントレー・ボーイズ”と呼ぶようになる。もっと言えば、いまも世界中のベントレーオーナーたちがその呼称を使う。自称ベントレー・ボーイズは世界中にたくさんいるらしい。</p>
<p>こうした話からもわかるように、ベントレーは遊び心を持った大人を触発するナニかを持っている。高級でかつインテリジェンスを感じさせながら、「やるときはやる！」といったパワーをみなぎらせる。もしかしたらこのキャラクターこそ、W.O.ベントレー氏自身かもしれない。英国紳士然とした身なりをしながら、ユニークな発想でとてつもないエンジンを設計する。それがベントレーのコンセプトとなり、それに共感する大人がそのキーを握るのかもしれない。</p>
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