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【フォード】マスタング試乗記 ハイパフォーマンスモデルも忘れないアメリカンマッスルカー レポート:九島辰也


生誕50年を目前に控えるマスタング。フェイスリフトが行われた2013モデル

50周年を目前に控えたマスタング。2013年年初のデトロイトモーターショーではフルモデルチェンジされたGMコルベットに花を持たせたが、先のNYオートショーでは“50th ANNIVERSARY”の文字が躍った。きっとこれ以降、年末そして来年のデトロイトモーターショーに向けて、50周年イベントで盛り上がっていくことだろう。

そんなマスタングの2013年モデルは、フェイスリフトが行なわれている。昨年10月に発表されたソレは、これまでより切れ長の目を持ち、鋭さが増した。ポニーカーフェイスで登場した丸型ヘッドライトの2005年型は2010年に細目となりワイルドさを備えたが、今回の意匠変更でそれはさらにエスカレートしたといえる。ヘッドライトユニットに組み込まれたLEDライトが“イマドキ”をアピールする。

もちろん、ヘッドライトまわりの変更にともない、ボンネット、バンパー、さらにはリヤコンビネーションランプも変わった。特に3連のテールランプの造形と点灯方式は印象的で、デジタルな光りが新しさを感じさせる。ただ、残念なのはその点き方。日本仕様も悪くはないのだが、本国仕様のウィンカーの点灯方式がかっこいい。内側から外側へ順番に光っては消える仕草が未来的な感じなのだ。

V8を搭載するクーペとコンバーチブルの他、V6搭載モデルもラインアップ

そんなマスタングの日本でのラインアップは、V8型のクーペとコンバーチブル、それとV6型クーペとなる。ボディサイズはすべて同じで乗車定員も4名と変わらない。ハンドル位置もすべて左のみという設定だ。ちなみにそのサイズだが、全長4815mm、全幅1880mm、全高1415mmと日本の道路でも扱いやすいものになっている。昨今は2ドアでも5m近いボディのクルマもあるが、そういうのとは違う。マスタングをイメージだけで大き過ぎると拒絶するのはもったいない。なんたってこいつは“ポニーカー”なのである。

日本市場に導入されるモデルもすべて左ハンドル

今回試乗したV8 GTクーペだが、こいつのエンジンは5.0L・V8型のツインカムとなる。最高出力は426ps。「5.0Lもあるんだ!」、と思うかも知れないが、いまどきはドイツ車勢はもちろん、ジャガーにランドローバーにアストンにベントレーと、英国車勢もオーバー5.0Lのエンジンが設定され驚くにはあたらない。なんら不思議なことはない。逆にマスタングはレギュラーガソリン対応という嬉しいメリットをも備える。

で、まずはこのエンジンが素晴らしいことを伝えたい。低速域からの力強さ、そして4000rpm手前からのエンジン音は感動すら覚える。回転数が上がるにつけ、勇ましい低音がツインカムらしく吹け上がり、その音を響き渡らせるのがいい。この音はイタリア系の乾いた高音とはまったく異なる。もっとメカニカルでちょっぴりクラシカルなサウンドだ。強いて言うなら……60年代のブラバムのレーシングカーに似ているかもしれない。

ただ、こいつはアクセルに対しレスポンスよくリニアに反応するものではない。どちらかというとガバッと踏んでグイッとボンネットを持ち上げながら前へ押し出されるといった走りだ。しかし、これもあえてのセッティング。北米におけるマスタングは万能なクルマ。スポーツ走行もすればレジャー用トレーラーだって牽引する。その意味じゃすべてをスポーツカーテイストにすることはなかなかできない。リヤアクスルがリジッドなのも、そうしたマーケティング的都合があるのだ。

速度域が上がってくるとスポーツカーキャラが顔を出す

とはいえ、走り出せばスポーツマインドだってしっかり顔を出す。スピード域が上がれば上がるほど足はピタッと安定し、ステアリングの小さい操舵角でクルマは向きを変える。なかなか気持ちのいい足さばきだ。それにアメリカ車の弱点ともいわれたブレーキングも不満はない。当初踏みしろを深く感じたがそれもすぐに慣れるし、その先の信頼性を疑うことはなかった。

話は逸れるが、先日2013年モデルのシェルビーGT500に乗った。オーバー600psのバケモノだ。そのとき感じたのは、ボディ剛性の高さ。補強されたボディがオーバースペックとも思えるパワーをしっかり受け止めていた。もちろん、今回のスタンダードモデルはそれには及ばない。が、それを匂わせるポテンシャルの高さを持っているのは確か。そう考えると、2013年のモデルは顔以外にも各部の剛性アップなどしっかり手が入っているといえる。なるほど、本国のラインアップを見てもそうだが、マスタングはいまハイパフォーマンス化が急速に進んでいるようだ。

フォード・マスタングV8 GTクーペプレミアム主要諸元

全長×全幅×全高=4815×1880×1415mm ホイールベース=2720mm トレッド=フロント:1580mm リヤ:1585mm 最低地上高=140mm 車両重量=1680kg 乗車定員=4名 タイヤサイズ=245/45R19 エンジン=水冷V型8気筒DOHC ボア×ストローク=92.2×92.7mm 排気量=4951cc 圧縮比=11.0 最高出力=426ps(313kW)/6500rpm 最大トルク=529Nm/4250rpm タンク容量=60L

フォード・ジャパン公式サイト

カテゴリー: フォード, マニアック評価・試乗記, 動画コンテンツ, 輸入車情報 中古車情報: フォード

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